濃紺のボディに黄色いスポット模様がまるで夜空に浮かぶ花火のように見えるミクロラスボラの仲間を代表する美種ミクロラスボラ・ハナビ。太めの赤いラインが入るヒレヒレも非常に美しく水草が生い茂るレイアウト水槽にとてもよく映えます。
そんなミクロラスボラ・ハナビの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
ミクロラスボラ・ハナビ
学名:Danio margaritatusa(※流通名で記載する場合があります)
東南アジアが原産のコイの仲間です。ラスボラよりもさらにミクロ(小さな)サイズだとして、ミクロラスボラというグループに属し、その中でも代表的な種類のひとつとして知られています。比較的近年作出された種類でまだまだ流通量も少ない為、ショップなどで見かけることは稀でしょう。
体長(サイズ)
約3cm
ミクロラスボラは非常に小さい種類ですので30cm水槽などの小型水槽でも問題なく飼育できるでしょう。サイズは小さいですが色合いは非常に豊かで、その鮮やかな色彩で水景に豪華さ・綺羅びやかさを与えてくれるハズです。他の魚と同様にオスはメスに比べて発色が濃くなります。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
餌はこまめに与え痩せることのないように
ミクロラスボラ・ハナビは水質にもうるさくなく丈夫な種類なので飼育は比較的容易です。
ただ体が小さく臆病な面がある為、餌を満足に食べられず痩せやすい傾向にあります。餌は一度にたくさん与えるより回数を増やしてこまめに与えることが大切です。
他のラスボラ種と同様に、本来の色彩を発揮させるにはやはり本来の環境に近づけることが大切で、弱酸性の軟水でじっくりと飼い込む事で色彩が濃くなっていくハズです。
また、本来の環境に近づけるならクリプトコリネなど東南アジアの水草を植えたレイアウトとの相性が非常に良く見応えのある水景がつくれます。
遊泳域の異なる魚・エビとの混泳も可能ですが、慣れるまでは流木や水草などの影に隠れてしまいがちです。単独飼育でも十分に映える種類ですので、特にこだわりがなければミクロラスボラ・ハナビが安心して生活ができる単独飼育がオススメです。
水温・水質
26℃前後・弱酸性から弱アルカリ性(pH5.5~8.5)
水温は一般的な熱帯魚の適温で問題ないでしょう。
水質にもそこまでうるさくないので飼育は容易ですが、本来の発色に近づける為には弱酸性がオススメです。
急激な水質の変化はストレスになりますので、水槽導入時だけはしっかりと水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・生き餌など
粒状の人工飼料でいいですが、サイズが小さいため粒を細かく砕いて与えるといいでしょう。細かく砕くと当然一度に食べる量は少なくなりますので、餌を与える回数を増やして痩せないようにする工夫が必要です。
栄養素が豊富な生餌を与える事で発色が良くなりますので、人工飼料に加えてたまに生餌を与えるのもオススメです。
繁殖
一般的な飼育下での繁殖は難しい
ミクロラスボラ・ハナビは他のラスボラと同様に、水草の葉の裏側に粘着質のある卵を産むタイプであることは知られています。ですが、まだまだ東南アジアからブリード個体が出回るだけで、一般的な飼育下での繁殖成功例は非常に少なく、繁殖難易度はかなり高い種類と言えます。
その他の似た種類
オレンジの体色がとても鮮やかな美種。飼い込む事でより鮮やかな色になる。
熱帯魚の代名詞とも言える小型でネオン模様が美しい定番の種類。
黄金に輝くゼブラダニオ。飼育は容易で入門種としても人気の種類。