ヘテロモルファ・ブルーネオンは、ヨーロッパで作出されたラスボラ・ヘテロモルファの改良品種です。ボディ中央から尾ビレにかけて深い紺色に染まる非常に美しい種類で、ネオンテトラやグッピーなどの小型種との混泳にも向いています。
そんなヘテロモルファ・ブルーネオンの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
ヘテロモルファ・ブルーネオン
学名:Trigonostigma heteromorpha var.(※流通名で記載する場合があります)
原種のラスボラ・ヘテロモルファは、タイ南部やマレーシア周辺、マレー半島からスマトラ島が原産のコイの仲間です。元々ラスボラ属として分けられていましたが、1999年にトリゴノスティグマ属へと学名が変更されています。ただそんな今でも「ラスボラ」の名称で呼ばれています。
本種はそんなラスボラ・ヘテロモルファの改良品種で、ブリード技術に定評のあるヨーロッパで作出された種類です。
体長(サイズ)
約3~5cm
濃紺に染まる深いボディの色彩は、緑の多い水草水槽はもちろん、砂などを敷いた明るめの水槽にも合います。弱酸性の適した水質でじっくりと飼い込む事で紺色がどんどん濃くなり、とても美しい姿になりますのでじっくりと飼育が楽しめます。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
弱酸性の軟水でじっくりと飼い込もう
ヘテロモルファ・ブルーネオンは水質にもうるさくなく丈夫な種類なので飼育は比較的容易です。
紺色の色彩がとても美しい種類ですが、本来の色彩を発揮させるにはやはり本来の環境に近づけることが大切で、弱酸性の軟水でじっくりと飼い込む事で色彩が濃くなっていくハズです。
また、本来の環境に近づけるならクリプトコリネなど東南アジアの水草を植えたレイアウトとの相性が非常に良く見応えのある水景がつくれます。
性格も温和なので混泳も問題ありません。同サイズの小型魚との混泳がオススメです。
水温・水質
26℃前後・弱酸性から弱アルカリ性(pH5.5~8.5)
水温は一般的な熱帯魚の適温で問題ないでしょう。
水質にもそこまでうるさくないので飼育は容易ですが、本来の発色に近づける為には弱酸性がオススメです。
急激な水質の変化はストレスになりますので、水槽導入時だけはしっかりと水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍赤虫など
基本的になんでも食べるので粒状の人工飼料でいいでしょう。また、冷凍赤虫やイトメなどの生餌も喜んで食べます。
栄養素が豊富な生餌を与える事で発色が良くなりますので、人工飼料に加えてたまに生餌を与えるのもオススメです。
繁殖
一般的な飼育下での繁殖は難しい
ヘテロモルファ・ブルーネオンは水草の葉の裏側に粘着質のある卵を産むタイプであることは知られていますが、一般的な飼育下での繁殖成功例は非常に少なく、かなり繁殖難易度が高い種類です。
その他の似た種類
飼い込む事でオレンジの体色がどんどん濃くなる小型美種。
熱帯魚の代名詞とも言える小型でネオン模様が美しい定番の種類。
黄金に輝くゼブラダニオ。飼育は容易で入門種としても人気の種類。