ボディに入る赤いライン、赤く染まるヒレ、尾ビレに入る美しいスポット模様が特徴的なレッド・ゲオファーガス。「アースイーター」とも呼ばれ、口がやや下向きについており、底砂などを食む習性があります。
そんなレッド・ゲオファーガスの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
レッド・ゲオファーガス
学名:Geophagus altifrons(※流通名で記載する場合があります)
ブラジルはアマゾン川が原産のシクリッドです。本種は東南アジアで養殖されショップに多く流通するスリナムエンシス種とは違い、体高が高くボディに入る黒いスポット模様は小さいのが特徴です。また、成魚になるとスポット模様が目立たなくなる代わりにヒレの一部が赤く染まる特徴もあります。底砂などを食む習性から「アースイーター」の異名を持ちます。
体長(サイズ)
約15cm
シクリッドは大きくなる、というイメージを持っている方も多いと思いますが、中型シクリッドのレッド・ゲオファーガスは大きくなっても15cm程度で比較的飼育もしやすいサイズです。オスはメスに比べてヒレが伸長する傾向があります。大きな目が印象的な美しいスタイルを持つ美種です。
寿命
約7年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。同サイズの魚と比較してもかなり長生きする種類です。
特徴
温和な性格で混泳は可能だが隠れ家は多めに
レッド・ゲオファーガスはシクリッドの中でも比較的温和な性格で、アロワナなどの大型魚との混泳も可能です。
ただ同サイズ程度のシクリッドに対しては気が荒くなる傾向がありますので隠れ家が多めにあると安心です。
水温・水質(pH)
22~28℃・弱酸性~中性(pH5.5~7)
一般的な熱帯魚が好む26℃よりやや低めの水温を好みますが、特に気を遣う必要はないでしょう。
水質も特にうるさくないので弱酸性~中性でいいでしょう。
餌(エサ)
人工飼料・生き餌など
雑食性の為基本的にはなんでも食べますが、肉食性の強い餌を好みます。ヤマトヌマエビや小型魚などは格好の餌となってしまいますのでご注意を。
赤虫やディスカスハンバーグなどは好んで食べてくれるでしょう。
繁殖
混泳している場合は隔離が必要
ショップなどで販売されている幼魚~若魚ではオスメスの判別は困難です。
レッド・ゲオファーガスの繁殖に挑戦する場合、あらかじめ複数匹で飼育しペアが自然に形成されるのを待ちましょう。
レッド・ゲオファーガスは口の中で卵を育てるマウスブリーダーとして知られており、メスが卵を口に加えて育てます。
混泳魚がいる場合はメスが安心して育てられるように、卵を食べられないよう別の水槽に隔離しましょう。
稚魚は小さいのでブラインシュリンプなどを与える必要があります。
その他の似た種類
飼育方法や環境により発色や成長度合いが変化し、美しさを競うコンテストも開催される人気種。
腹部から口にかけて真っ赤に染まる色彩が特徴的な種類。