メキシコやコスタリカなどに生息するジャックデンプシー。全身に入る青いスポット模様がとても美しい種類ですが、その青みをさらに強めた種類がこのブルーデンプシーです。成魚になると輝くような青色に染まり、非常に美しい姿を見せてくれます。
そんなブルーデンプシーの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
ブルーデンプシー
学名:Cichlasoma octofasciatum(※流通名で記載する場合があります)
メキシコおよびコスタリカが原産のシクリッドです。原種のジャックデンプシーは、”デンプシーロール”でおなじみ、ボクシングの元世界王者「ジャックデンプシー」から名前を取られたとされています。言われてみると強そうに見えますね。
体長(サイズ)
約15~20cm
光沢のあるボディが特徴的で、光の当たる角度によりキラキラと輝くような魚です。中型シクリッドのブルーデンプシーは大きくなっても20cm程度です。オスはメスに比べてヒレが伸長する傾向があります。
寿命
約7年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。同サイズの魚と比較してもかなり長生きする種類です。
特徴
暴れん坊で混泳は難しい肉食魚
ブルーデンプシーは、プロボクサーのジャックデンプシーの名を冠した同名の熱帯魚の改良品種です。
その為か、性格は荒く、混泳は難しいでしょう。間違ってもブルーデンプシーよりも小さな魚などは一緒に入れないように注意して下さい。
肉食で餌はなんでもたべるので飼育は容易な部類に入ります。
水温・水質(pH)
22~28℃・弱酸性~中性(pH5.5~7)
一般的な熱帯魚が好む26℃よりやや低めの水温を好みますが、特に気を遣う必要はないでしょう。
水質も特にうるさくないので弱酸性~中性でいいでしょう。
餌(エサ)
生き餌・人工飼料など
雑食性の為基本的にはなんでも食べますが、肉食性の強い餌を好みます。ヤマトヌマエビや小型魚などは格好の餌となってしまいますのでご注意を。
赤虫やディスカスハンバーグなどは好んで食べてくれるでしょう。
繁殖
混泳している場合は隔離が必要
ショップなどで販売されている幼魚~若魚ではオスメスの判別は困難です。
ブルーデンプシーの繁殖に挑戦する場合、あらかじめ複数匹で飼育しペアが自然に形成されるのを待ちましょう。
ブルーデンプシーは開かれた場所に産卵するオープンスポウナーとして知られています。
混泳魚がいる場合は卵を食べられないよう別の水槽に隔離するとさらに確率は高まります。
稚魚は小さいのでブラインシュリンプなどを与える必要があります。
その他の似た種類
腹部から口にかけて真っ赤に染まる色彩が特徴的な種類。
飼育方法や環境により発色や成長度合いが変化し、美しさを競うコンテストも開催される人気種。
赤いライン、ヒレ、尾ビレに入る美しいスポット模様が特徴的な種類で「アースイーター」とも呼ばれる。