過背金龍(クロスバック・ゴールデン)の飼い方・餌・繁殖・寿命は!?【アロワナ】

金色に輝くアロワナ、いわゆる金龍の中でも最上位と言われる過背金龍。別名クロスバック・ゴールデンとも呼ばれ、非常に高価な熱帯魚として知られています。その迫力・美しさはまさに唯一無二と言っても過言ではありません。

そんな過背金龍(クロスバック・ゴールデン)の飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。

名前

過背金龍(クロスバック・ゴールデン)

学名:Scleropages formsus(※流通名で記載する場合があります)

東南アジアが原産のアロワナの一種です。古代魚の一種とされており、現在では希少動物としてワシントン条約に記載され保護対象になっている熱帯魚です。アジアアロワナはその生息地によりいくつかのタイプが存在するとされています。インドネシアのカリマンタン島に生息する紅龍(レッド、スーパーレッド、チリレッド)、スマトラ島に生息する紅尾金龍(スマトラゴールデン)、タイやマレーシアなどに広く生息する青龍(グリーンアロワナ)など、どれも龍という名がつけられ、縁起の良い魚として珍重されています。

体長(サイズ)

50~100cm

ショップなどで販売されているものは20~30cmのものが多いですが、アロワナは最大で100cm程度まで大きくなるため飼育する前にしっかりと予備知識を仕入れ、注意と覚悟が必要です。

過背金龍は背の頂点のウロコまで金を巻く種類で、金龍の中でも最上位クラスの豪華な外見が多くの人を虜にしています。一体の金龍に何十万~何百万の値がつけられるほどの高級魚で、その成長の過程を見るのもとても楽しい魚です。また、金色の発色の強さやその色味に様々なバリエーションが見られ、コレクション性も非常に高い種類です。

背を超えるほどの金を巻く可能性を持つ金龍の見分け方として、目の斜め上あたりが光っているもの、ウロコの金の光沢が強い個体が良いとされています。ただ、過背金龍の中でもウロコの内側が青くなる「藍底(アイテイ)過背金龍」と呼ばれるものもあり、こちらは金を巻く速度が遅いようですので注意が必要です。

寿命

約7~10年

飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。

丈夫で餌をよく食べ大きくなる為、小型魚と比べるとかなり長生きです。

「10年以上生きた」なんて話はザラにありますので、じっくりと飼い込んでいきたい種類です。

特徴

大きな水槽でろ過をしっかりと行いましょう

まず大きな水槽は必須です。最大で100cm近くにもなりますので、大きければ大きいほど安定した飼育が可能です。

幼魚の頃は、理想はエサの食いつきを良くするため、また人に慣れさせるため60cm~90cm程度の水槽で飼育をし、サイズが20cm~30cmを超えたあたりから120cm以上の大きな水槽で余裕を持った飼育をすると美しく育ってくれるハズです。

食性は肉食性が強く、口に入るサイズの小魚などは食べられてしまうため混泳はやめておいたほうがいいでしょう。単体でも十分に存在感のある魚なので、大きな水槽で優雅に泳がせてあげましょう。黒のバックスクリーンにベアタンクで金龍なんてのも映えます。

また、単体で飼育をするならソイルなど底砂のない、いわゆる「ベアタンク水槽」がオススメです。水質には少々神経質な為、ろ過をしっかりと行いましょう。

そして飛び出し事故もありますのでフタなどの対策を忘れずに行っておきましょう。飛び出しの力は想像以上に強いのでフタの上に重りとなる石などを置くとより安全です。

水温・水質(pH)

22~28℃・弱酸性~中性(pH5.5~7)

アジアアロワナは弱酸性の水を好みます。原産地の水は弱酸性に傾いた、いわゆる「ブラックウォーター」と呼ばれる水で、そのブラックウォーターを水槽内に再現して飼育する方も多くみえます。

熱帯魚に適したブラックウォーターの作り方【アクアリウム水槽】

底床がないベアタンク水槽での飼育をする場合、pHの調整にはマジックリーフなどを使用するのがオススメです。浮かべておくだけで弱酸性に傾けてくれるでしょう。

餌(エサ)

人工飼料・クリル・生餌など

基本的にはなんでも食べますが、肉食性の強い餌を好みます。生餌を与えるといいでしょう。

アロワナは水面にあるエサを好んで食べるため、浮上性のエサやコオロギなどの昆虫が適しています。

また、発色を良くするためクリルなども定期的に与えるといいでしょう。

繁殖

繁殖はかなり困難

アロワナはオスが卵をくわえて稚魚を育てるマウスブリーダー、いわゆる口内保育を行う魚として知られています。

ただ、狭い環境では同種間で激しく争うことや、性的に成熟するのに7年前後の長い時間がかかるなど、一般的な飼育下での繁殖はかなり難易度が高いです。

熱心な愛好家が池での繁殖に成功したなどの報告がありますが、やはり条件(広さ・水温・水質など)が整わないと難しいでしょう。

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