ナマズの一種でタイでブリードされた個体がショップなどに出回るアルビノ・カイヤン。ショップなどでは幼魚が売られている為サイズを誤解しやすいですが、成魚になると60cmをゆうに超えてくる為水槽サイズは最低でも150cm以上が必要です。
そんなアルビノ・カイヤンの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
アルビノ・カイヤン
学名:Pangasius sutchi var.(※流通名で記載する場合があります)
タイのメコン川やチャオプラヤ川に生息するカイヤンのアルビノ種です。熱帯魚として飼育されるのはもちろん、食用魚としても養殖されています。ショップなどに流通する個体はタイのブリード(養殖)個体がほとんどで、ワイルド(野生)個体のカイヤンは、漁獲での乱獲や環境の変化などで絶滅に危機に陥っていると言われています。
体長(サイズ)
約60~100cm
ショップなどで販売されているのは幼魚で小さいなサイズですが、成魚ともなると60cm以上になります。自然界のカイヤンは100cmにもなりますが、一般的な飼育下ではそこまで大きくはならないでしょう。
ナマズの一種ということで、唯一ナマズらしいと言えるヒゲがあります。成魚になるとナマズというよりサメのような姿に成長します。また遊泳域はナマズらしくなく、水槽の中層あたりを泳ぎます。
アルビノ・カイヤンは幼魚の頃はピンクのような体色をしていますが、成魚になるにつれ体が白くなり乳白色のような美しい体色になります。
寿命
約5~7年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。大型魚は寿命が長くなる傾向にあり、10年以上生きることもあります。
特徴
150cm以上の水槽で伸び伸びと育てたい
アルビノ・カイヤンは自然界では100cmを超える大型魚です。一般的な飼育下ではそこまで大きくならないですが、60cm以上はゆうに超えてきます。その為、水槽サイズは120cm以上が必須、余裕があれば150cm以上の水槽で飼育しましょう。120cm以上の水槽となるとかなりの重量になるため、設置場所の考慮や費用など、導入がとても大変ですので覚悟しておきましょう。
飼育環境を整えるのは大変ですが、成魚になるとサメのような姿になり迫力は満点です。環境が安定すれば病気にもかかりにくく、丈夫で飼育は容易です。流木など素材で体が擦り切れる事もあるので、ソイルなどの底床を敷かない、いわゆる「ベアタンク」水槽での飼育がオススメです。
遊泳性が高く水槽の中層を活発に泳ぎ回るので水槽サイズは余裕を持って大きめにしてあげると良いでしょう。また、遊泳性の高さから飛び出し事故も多い為、水槽に蓋(フタ)をすることをオススメします。とてもパワーがある魚なので蓋の上にはオモリを載せましょう。
水温・水質(pH)
26℃前後・中性(pH7)
アルビノ・カイヤンは混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
水質にはそこまで敏感な種類ではありませんが、水槽導入時はのちの安定に繋がりますのでしっかりと水合わせを行いましょう。
餌(エサ)
人工飼料・生き餌
何でも食べる雑食ですが、ナマズの一種なのでどちらかと言うと肉食性の強いエサを好む傾向にあります。人工飼料もナマズ用のものがオススメです。また、生き餌などもたまに与えると元気に育つはずです。
サイズの小さな魚やエビを混泳させると食べられてしまう事がある為、注意して下さい。
繁殖
繁殖は非常に難しい
アルビノ・カイヤンは成魚になると60cmを超える大型魚です。大きな水槽でこれらを複数匹飼育する必要がある為、繁殖は一般的な飼育下では難しいでしょう。
その他の似た種類
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