ヒポ・プレコ(サッカー・プレコ)の飼い方・餌・繁殖・寿命は!?【コケ取りでも活躍します!】

茶褐色のボディに不規則に入る斑点模様が特徴的なヒポ・プレコ。サッカー・プレコという名でも流通し、メジャーなプレコのひとつです。水槽内のコケ取り役としても活躍が期待できますが、50cm前後とかなり大きくなる種類ですので予め知っておきましょう。

そんなヒポ・プレコの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。

名前

ヒポ・プレコ

学名:Pterygoplichthys pardalis(※流通名で記載する場合があります)

南米大陸に広く分布するプレコです。ショップなどに流通するのは東南アジアで養殖された個体が多く、比較的多く目にすることが出来ます。中~大型水槽でのコケ取り役として重宝され、大きく育った時の迫力のある姿が人気の魚です。

体長(サイズ)

約50cm

セルフィン・プレコと同様にかなり大きくなる種類です。ショップなどで販売されるものは10cm以下のものが多く誤解しがちですが、50cmにも成長する大型魚だということを予め知っておく必要があります。

寿命

約5~10年

飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。環境が良ければ10年以上生きる事もザラにあり、かなり長生きする魚だということを知っておきましょう。

特徴

中~大型水槽での飼育が必要

草食性が強い為、コケを好んで食べます。痩せやすい傾向があるので、コケが少ない場合はタブレットフードを与えるなど、餌がちゃんと行き渡っているか、食べられているかを確認しましょう。また、他の魚の食べ残しの餌などもよく食べてくれるので水槽内の掃除屋として活躍するでしょう。

ただその草食性の強さから、水草を食べてしまい食害の被害にあってしまう可能性もありますので注意して下さい。水草や底床のない、いわゆるベアタンク水槽の場合は問題ないでしょう。

ただ成長すると50cmとかなり大きくなりますので、水槽は予め余裕のあるサイズを用意しておきましょう。90cm~120cm以上の水槽がいいでしょう。大きくなったヒポ・プレコは非常に迫力があり見栄えがします。プレコは主に水槽の底層を泳ぐため、水槽の上層を泳ぐ他の大型魚などとの混泳に向いています。

水温・水質(pH)

20~28℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0

ヒポ・プレコはやや低めの水温を好みますが、混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。夏場などで水温が高くなる環境で飼育している場合は、水温が上がり過ぎないよう注意が必要です。

水槽導入時の水質変化には敏感で、白点病に罹りやすい傾向にあります。点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。また、水換え時の水質変化にも注意です。水換えをする際は新しい水を一度に大量に入れるよりも、短い期間で少しずつ水換えをする方が安定します。

餌(エサ)

人工飼料・冷凍赤虫など

プレコ種専用の人工飼料なども販売されており、その多くは沈下性(水にすぐに沈むもの)です。

これは水底に住むプレコ達にも餌を行き渡らせる為で、プレコは往々にして大食漢ですので空腹で弱らないようにしてあげて下さい。

赤虫などの生餌も喜んで食べます。

繁殖

同種間で争うためやや難易度は高いが可能

ヒポ・プレコに限らず、プレコ種は同種間でよく争うため繁殖を狙うなら大きめの水槽で隠れ家を多く用意し、余裕を持った飼育が大切です。

オスとメスの判別は比較的容易で、オスは成熟すると口周辺のヒゲ状の突起が大きくなります。メスはあまり大きくなりません。

幼魚の頃から複数匹で飼育すると確率は高まるでしょう。

その他の似た種類

セルフィン・プレコ

コケ取り生体として活躍が期待できる種類。50cm程度とかなり大きく迫力のある姿が魅力。

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ブッシー・プレコ

黒いボディに白い斑点模様が美しいナマズの一種。15cm程度と比較的飼育がしやすい種類。

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オレンジフィン・カイザープレコ

黒いボディに黄色~オレンジのスポット模様が散りばめられ、プレコらしからぬ派手な色彩を持ちプレコ人気に火を付けた種類。

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