光の当たり方によってシルバーやゴールドに輝いて見えるゴールデン・テトラ。ただのテトラとは一味違う美しさがあり、人気の高い種類です。見分けるのが難しいですが、アームストロンギ種とロードウェイ種が存在し、それぞれ異なる特徴があります。
そんなゴールデン・テトラの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
ゴールデン・テトラ
学名:Hemigrammus armstongi(※流通名で記載する場合があります)
南米の北大西洋沿岸部周辺に生息する熱帯魚です。ゴールデン・テトラは2つの種類に派生しており、それぞれ特徴が異なります。
<アームストロンギ種>
ゴールデン・テトラとしてショップなどで流通するのは大抵がコチラのアームストロンギ種です。特にワイルド個体は非常に美しく、「ゴールデンテトラ・エオス」や、「ゴールデンテトラ・ブルーライン」の名で流通することもあります。見分け方としては、体の中心に青いラインが入っていればアームストロンギ種になります。
<ロードウェイ種>
アームストロンギ種と比較して一回り大きいサイズになり、金色の発色が強くなります。ただロードウェイ種が流通するのはかなり稀で、貴重な種類です。
体長(サイズ)
約3~4cm
ゴールデン・テトラは輝くような金色の発色が魅力ですが、その発色の秘密は「バクテリアの付着によるもの」と言われています。体表に寄生したバクテリアが光の反射で光っているように見える、とのことですが、なぜバクテリアが付着するのか、いつバクテリアが付着するのかなど詳しい事はよく分かっていません。飼育後半年~1年以上経過すると徐々に体色が落ち着いていき、金色の発色は褪せていく傾向にあるようです。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
美しい種類だが混泳に注意
ゴールデン・テトラは飼育難易度は比較的低く、飼いやすい熱帯魚です。
ただ縄張り意識が強く、水槽内を活発に泳ぎ回り他の魚にちょっかいを出すことも多いため、水草を豊富に植えておくと安定します。水草が多く繁栄するレイアウト水槽などに入れると特に映える為、一石二鳥です。
また、多くの熱帯魚が好む水温26℃よりも少し低い水温を好むため混泳させる魚の適正水温にも注意が必要です。混泳させるならコリドラスなどの底面を泳ぐ熱帯魚との混泳なら、水温的にも遊泳域的にも問題が少ないでしょう。
水温・水質(pH)
20~26℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
ゴールデン・テトラを飼育する場合、多くの熱帯魚の適温である26℃よりも少し低めの水温が好ましいです。
水質は弱酸性から中性までであれば問題ないでしょう。
ただ導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍赤虫など
粒状の人工飼料でいいでしょう。あまり大きい粒だと食べられないので、生体のサイズに合わせて粒をさらに細かく砕いてから与えるなどして下さい。
また多くの熱帯魚が好む冷凍赤虫も彼らからすると少し大きいみたいですが喜んで食べてくれます。
繁殖
繁殖難易度は非常に高い
水槽内での産卵が出来ない訳ではありませんが、ゴールデン・テトラの稚魚はとても小さくその育成がかなり困難です。
一般的な水槽内での繁殖は無理だと思った方がいいでしょう。
また、金色の発色はバクテリアの付着によるものですので、繁殖に成功したとしても金色に発色することはないでしょう。
その他の似た種類
ネオンテトラの改良品種。黄金に輝く派手なボディが美しい種類。
黒いラインがシックな雰囲気を漂わせる鑑賞性の高い種類。
神秘的な淡いブルーがとても美しい種類。