ボディに一直線に入るオレンジのラインが美しいグローライト・テトラのアルビノ種です。グローライト・テトラの美しさはそのままに、原種とは一味違う雰囲気が楽しめます。原種と同様に飼育も容易なので初心者の方にもオススメです。
そんなアルビノグローライト・テトラの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
アルビノグローライト・テトラ
学名:Hemigrammus erythrozonus var.(※流通名で記載する場合があります)
南米はガイアナのエッセクイボ川に生息するカラシンです。ネオンテトラと同じく古くから愛されてきた人気の種類です。
体長(サイズ)
約3~4cm
頭部後方から尻尾まで伸びているオレンジのラインが特徴的で、透明なボディがその美しさをさらに際立たせています。夜の高速道路の写真によくある「光跡」のような輝きを放ちながら水槽内を泳ぎ回る姿はとても幻想的です。
少ない数だと群れない事も多いので、ある程度まとまった数を入れると群泳します。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
美しくて丈夫な入門魚
アルビノグローライト・テトラは比較的流通量も多く、ショップなどでも目にする事が多い種類です。
オレンジの横線はグローライト・テトラと同様に、飼い込むほどに発色が良くなる為、初心者の方でも熱帯魚飼育の楽しさが存分に味わえます。
また原種のネオンテトラと同様に、飼育難易度は低く、とても丈夫で飼いやすい熱帯魚としても有名です。
温和な性格の為、混泳も問題ありません。特に同じ小型カラシンとの相性がとても良く、コリドラスなどの底面を泳ぐ熱帯魚との混泳にも向いています。
ただ、ネオン病と呼ばれる小型魚がかかりやすい病気にかかる事がある為、注意が必要です。
ネオン病にかかると筋肉の一部から出血し、腐ってしまい白くなります。
原因としてはカラムナリス菌が引き起こすものですが、1匹が感染すると水槽内全体に感染してしまう危険性がある為、発症が確認された個体はすぐに隔離し、水替えや薬浴で対応します。
調子がおかしい個体は群れから離れて1匹だけで泳いでいたり、体などに異変のサインを出している事が多々あります。
その為、日頃からこまめに水槽を観察する事が大切になります。
水温・水質(pH)
24~28℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
アルビノグローライト・テトラは混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
あまり低温だと白点病などの病気に罹りやすくなりますので26℃はキープするように心がけましょう。
水質も弱酸性から中性までであれば問題ないでしょう。水質が適切の場合、発色が特に良くなります。
ただ導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍赤虫など
粒状の人工飼料でいいでしょう。あまり大きい粒だと食べられないので、生体のサイズに合わせて粒をさらに細かく砕いてから与えるなどして下さい。
また多くの熱帯魚が好む冷凍赤虫も彼らからすると少し大きいみたいですが喜んで食べてくれます。
テトラ系はお腹がいっぱいになっても目の前に餌があると食べてしまう為すぐにお腹がぷっくりしてしまいます。
肥満は寿命を縮める事にもなりますので、スマートな体型を維持させる為に2日に1回、少量を与えるくらいがオススメです。
元気な個体はエサに食いつくスピードがとても速く、逆に弱っている個体はエサを食べられない事がありますのでエサを食べていない個体がいないか注意して見ていてあげて下さい。
繁殖
比較的容易に繁殖が可能
小型カラシンは繁殖が難しい、とよく言われますが、アルビノグローライト・テトラに限っては当てはまりません。
比較的容易に繁殖が出来ますので、繁殖を狙っている人は複数ペアを水槽内で飼育してみましょう。
お腹がふっくらとしたメスを成熟したオスが頻繁に追うようになったら繁殖のサインです。
繁殖に成功すると水中や床にバラ撒くように産卵をするため、水草が豊富に繁殖している環境がオススメです。豊富な水草は生まれた稚魚達の隠れ家にもなる為、安心です。
その他の似た種類
透明な体と赤く染まった尾ビレのコントラストが特徴的な種類。
神秘的な淡いブルーがとても美しい種類。
ネオンテトラの改良品種として東南アジアで生まれた比較的新しい種類。