ゼブラダニオの飼い方・餌・繁殖・寿命は!?【丈夫な熱帯魚】

飼育が容易なことから入門種としても人気の種類で、遊泳力も高く水槽内を元気に泳ぎ回る姿が美しいゼブラダニオ。ただ動きがとても素早く、せわしない印象を与えるので落ち着いた水槽を目指す方には好まれないかもしれません。

そんなゼブラダニオの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。

名前

ゼブラダニオ

学名:Danio rerio(※流通名で記載する場合があります)

インド原産のコイの仲間です。青いゼブラ模様がスマートな印象を与えてくれます。水草が生い茂るレイアウト水槽に群泳させるとよく映えます。

体長(サイズ)

5cm

ボディやヒレなどに入る太めの青い縞模様が特徴的な種類です。多くの熱帯魚と同様にメスに比べてオスの方が発色が強くなる傾向にあります。

寿命

約2~3年

飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。

特徴

丈夫さは抜群・遊泳性が高く素早い・混泳には注意

熱帯魚と言うよりはコイや金魚に近いゼブラダニオ。ゼブラダニオはパイロットフィッシュはもちろん、脊椎動物のモデルとして世界中の研究でも活躍するなど、扱いやすくとても丈夫な種類として知られています。

混泳には少し注意が必要で、ゼブラダニオはとても遊泳性が高く、水槽内を素早く泳ぎ回ります。その為、動きの遅い魚などはエサを取られてしまう事があります。仲間のラスボラや小型のカラシンなどとは相性が良いので混泳させるならそれらと一緒にしましょう。

どちらも心配な方はゼブラダニオ単種で飼育するのも良いと思います。ある程度まとめて入れる事で群泳をしてくれますので統一感のある賑やかな水景を作る事が出来ます。

遊泳性が高く、飛び出し事故も多い為、水槽に蓋(フタ)をすることをオススメします。

水温・水質

26℃前後・弱酸性から弱アルカリ性(pH5.5~8.5

水温は一般的な熱帯魚の適温で問題ないでしょう。また水質も割と広めに適応でき、水質に対する耐性は高めです。

弱酸性から弱アルカリ性までであれば、どのあたりでも問題ないでしょう。

とは言え急激な水質の変化はストレスになりますので水槽導入時は水合わせを行うようにして下さい。

餌(エサ)

人工飼料・冷凍赤虫など

基本的になんでも食べるので粒状の人工飼料でいいでしょう。また、冷凍赤虫やイトメなどの生餌も喜んで食べます。

栄養素が豊富な生餌を与える事で発色が良くなりますので、人工飼料に加えてたまに生餌を与えるのもオススメです。

繁殖

産卵は容易だが生まれた卵が食べられないように注意が必要

ゼブラダニオの繁殖は容易とされており、水槽内にオスメスが複数匹いる状態でエサをあげて飼育していれば繁殖する事があります。

繁殖に成功するとメスは卵をバラバラと床にばら撒くように生み落とします。この卵には粘着性が無く、水草などに引っかかる事もあまりない為、ほとんどが床に落ちてしまいます。この卵をそのまま放っておくと、他の魚や卵を産んだ親魚にあっという間に食べられてしまいます。その為、卵を回収するなどの配慮が必要です。

アミで卵を回収して別容器で管理するのも良いですし、人によっては床にビー玉をしきつめて(卵がビー玉同士の隙間に入り込んで食べられるのを防ぐ)卵を守る方もいます。

稚魚は非常に小さく初期飼料がとても難しい為、ブラインシュリンプよりもさらに小さい餌となるインフゾリアなどを与えて飼育する必要があります。

ある程度育ってしまえば問題ありませんが、小さいうちは水質の変化にも敏感ですので水替えなどをマメに行い水の汚れには気をつけましょう。

その他の似た種類

アルビノ・ゼブラダニオ

ゼブラダニオのアルビノ種で入門魚としても人気の種類。

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