ブラック・モーリーの飼い方・餌・繁殖・寿命は!?【油膜や藍藻(コケ)に困った時は】

つやの無いマットブラックの体色が格好いいブラック・モーリー。実はこの熱帯魚、水面にできる油膜や藍藻など糸状のコケを食べてくれる掃除屋としても期待できる優秀な生体です。飼育や繁殖も比較的容易なので初心者の方にもオススメです。

そんなブラック・モーリーの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。

名前

ブラック・モーリー

学名:Poecilia sphenops(※流通名で記載する場合があります)

メキシコに生息するメダカの一種です。

体長(サイズ)

約5~8cm

艶のない漆黒のボディが緑の多い水草水槽にとてもよく映えます。そこまで大きくならない為、小型水槽でも飼育が可能な熱帯魚です。

寿命

約2~3年

飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。

特徴

食欲旺盛で糸状藻や藍藻・油膜の除去もできる

ブラック・モーリーは草食性が強く、糸状の藻や藍藻を食べてくれます。また、水面に浮かぶ油膜の除去にも一役買ってくれるとても優秀な熱帯魚です。ただ人工飼料などでお腹がいっぱいになると藻などを食べない為、藻の除去などが目的で導入される方はエサは少なめに調整する事をオススメします。

同種間での小競り合いがたまに見られる場合は、隠れ家となる流木や水草を多めに入れてあげるといいでしょう。

混泳をさせる場合は同サイズの温和な種類、または小型のコリドラスなどがオススメです。グッピーなど同じ卵胎生のメダカと混泳させると交雑する可能性がありますので注意して下さい。

水温・水質(pH)

26℃前後・中性~弱アルカリ性(pH7~8)

ブラック・モーリーは混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。

水質は中性~弱アルカリ性を好みます。牡蠣の殻などで弱アルカリ性に傾けるのもアリですが、あまりアルカリ性に傾くとアンモニアの毒性が増す為できるだけ中性付近に調整しましょう。

導入時の水質の変化にはとても敏感で細菌性の感染症に罹りやすくなります。水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。また、ブラック・モーリーは塩分に耐性があるので病気の予防として塩を入れるのも効果的です。(60cm水槽で一握り程度)

餌(エサ)

人工飼料など

基本的に何でもよく食べる大食漢で、植物質のエサを特に好みます。藻などの除去をさせたい場合は、人工飼料などのエサを少なめにしましょう。

繁殖

稚魚を直接産む「卵胎生」で比較的容易に繁殖が可能

ブラック・モーリーは卵ではなく、稚魚を直接産み落とす「卵胎生」と言われる産卵方式をとります。オスメスを複数入れて飼育していると交尾を行います。交尾から約1ヶ月程度でメスの腹部の膨らみが目立つようになり、出産が始まります。初産で生まれる稚魚は少なめですが、出産の回数を重ねる毎に生まれる稚魚の数が増えていく面白い特性を持っています。また、一度の交尾で複数回出産することでも有名です。

生まれたばかりの稚魚はある程度の大きさがありますが、親に食べられてしまうことがある為、腹部の膨らんだメスがソワソワしていたりじっと動かなくなったり普段と違う行動をしたらサテライトなどに隔離してあげると安心です。また、水草を豊富に植えて稚魚の隠れ家を作るのも効果的です。

稚魚は比較的大きいので人工飼料なども普通に食べられますが、小さいうちは水質の変化にも敏感ですので水替えなどをマメに行い水の汚れには気をつけましょう。

その他の似た種類

ミックス・バルーンモーリー

腹部が風船のように膨らんだセルフィン・モーリーの改良品種。丈夫で飼いやすく人気が高い。

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シルバーライヤー・モーリー

銀色になる改良品種。弦楽器のライアーのような形で、尾びれの上下が長く伸びているのが特徴的な種類。

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ブラッドオレンジライヤーテール・モーリー

オレンジ色になる改良品種。弦楽器のライアーのような形で、尾びれの上下が長く伸びているのが特徴的な種類。

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