ホワイトミッキーマウス・プラティの飼い方・餌・繁殖・寿命は!?【透明感のある白色とユニークな模様が魅力】

透明感のある白いボディに、尾ビレ付近に入るミッキーのシルエット模様が特徴的なホワイトミッキーマウス・プラティ。プラティは卵胎生メダカの仲間で、飼育も容易な為、初心者の方にもオススメです。

そんなホワイトミッキーマウス・プラティの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。

名前

ホワイトミッキーマウス・プラティ

学名:Xiphophorus maculatus var.(※流通名で記載する場合があります)

卵胎生メダカとして知られるプラティ。原種は尾びれの付け根付近に三日月のような模様が入る事から「ムーンフィッシュ」という名前でも知られています。日本に比べると海外に愛好家が多く、ヨーロッパなどではより美しい改良品種が作出されています。

体長(サイズ)

約5cm

オスに比べてメスの方が一回り大きくなります。乳白色のような体色に目元に入るピンクの色彩が相まって美しく、水草水槽などにもよく映えます。

寿命

約2~3年

飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。

特徴

食欲旺盛で丈夫なので初心者にもオススメ

ホワイトミッキーマウス・プラティは病気にさえ罹らなければ非常に丈夫で、エサもなんでも食べる為とても飼いやすい種類です。

糸状の藻を食べるので、コケ取り生体としては少々力不足なのは否めませんが予防には役立ってくれるハズです。

オスの方が若干気が荒いようです。同種間での小競り合いがたまに見られる場合は、隠れ家となる流木や水草を多めに入れてあげるといいでしょう。

混泳をさせる場合は同サイズの温和な種類、または小型のコリドラスなどがオススメです。グッピーなど同じ卵胎生のメダカと混泳させると交雑する可能性がありますので注意して下さい。

水温・水質(pH)

26℃前後・中性~弱アルカリ性(pH7~8)

ホワイトミッキーマウス・プラティは混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。

水質は中性~弱アルカリ性を好みます。牡蠣の殻などで弱アルカリ性に傾けるのもアリですが、あまりアルカリ性に傾くとアンモニアの毒性が増す為できるだけ中性付近に調整しましょう。

導入時の水質の変化にはとても敏感で細菌性の感染症に罹りやすくなります。水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。また、ホワイトミッキーマウス・プラティは塩分に耐性があるので病気の予防として塩を入れるのも効果的です。(60cm水槽で一握り程度)

餌(エサ)

人工飼料・生き餌など

基本的に何でもよく食べる大食漢で、植物質のエサを特に好みます。エサに関しては特に気を使う必要はないでしょう。

繁殖

稚魚を直接産む「卵胎生」で比較的容易に繁殖が可能

ホワイトミッキーマウス・プラティは卵ではなく、稚魚を直接産み落とす「卵胎生」と言われる産卵方式をとります。また、プラティは性別を決めるX、Y染色体の他に、W染色体という要素も性別を決める際に影響を与える為、メスからオスに性転換する個体も見られる面白い特性を持っています。

オスメスを複数入れて飼育していると交尾を行います。オスの尻ビレ付近は細長くなっており、交尾の際に交接器(ゴノポディウム)として機能します。交尾から約1ヶ月程度でメスの腹部の膨らみが目立つようになり、出産が始まります。初産で生まれる稚魚は少なめですが、出産の回数を重ねる毎に生まれる稚魚の数が増えていく面白い特性を持っています。また、一度の交尾で複数回出産することでも有名です。

生まれたばかりの稚魚はある程度の大きさがありますが、親に食べられてしまうことがある為、腹部の膨らんだメスがソワソワしていたりじっと動かなくなったり普段と違う行動をしたらサテライトなどに隔離してあげると安心です。また、水草を豊富に植えて稚魚の隠れ家を作るのも効果的です。

稚魚は比較的大きいので砕いた人工飼料なども普通に食べられますが、小さいうちは水質の変化にも敏感ですので水替えなどをマメに行い水の汚れには気をつけましょう。

その他の似た種類

昭和・プラティ

昭和テイストのカラーリングが特徴的な種類。

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ゴールデンパンダ・プラティ(ハニー・バンブルビー)

鮮やかなイエローと黒い模様が特徴的な種類。

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