ここ数年でアクアリウム業界を席捲した人気爆発中の淡水エビ、レッドビーシュリンプ。小さなサイズと紅白の縞模様がとても可愛く、色や模様も個体によって様々でハマればハマるほどその奥の深さに驚かされると思います。
そんなレッドビーシュリンプの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
レッドビーシュリンプ
学名:Neocaridina sp.(※流通名で記載する場合があります)
元々ビーシュリンプは香港原産で、茶~黒色のバンドを持つ種類でした。そのビーシュリンプを飼育していた個人の方が、突然変異の赤い個体を見つけ、それを固定化したものがこのレッドビーシュリンプとなったそうです。今ではその色合い、模様などでグレードがつけられ、価格もピンキリとなっています。
体長(サイズ)
約2~3cm
レッドビーシュリンプ白い体に赤いバンドが3本入っているタイプです。
他にも模様の入り方により”日の丸”、”タイガー”、”モスラ”など様々な種類が存在しており、その美しさによって価格は上下します。
寿命
約1~2年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
繊細な為、水質の安定に重点を置く
レッドビーシュリンプは水質の急変に弱い為、安定した水質を維持する事がとても大切です。
その為、底床は砂利や砂よりもバクテリアが繁殖しやすいソイルなどの底床がオススメです。
またエサをよく食べ、よくフンをする為、アンモニアや亜硝酸塩などでもダメージを受けてしまうのでろ過不足にならないよう注意が必要です。
フィルターを複数組み合わせたり、底床のソイルの下に底面フィルターを敷き、底床の汚れを下から吸い取り、上から出すなどして上手く循環させるとよりろ過の効果が高くなります。
水温・水質(pH)
23~25℃・弱酸性(pH5.5~6.5)
他の熱帯魚達の適温26℃だと少し高い為、単体での飼育をオススメします。温度はやや低めの24℃前後が理想です。特に夏場は注意が必要で、高温になるにつれ酸素不足になりがちですのでエアレーションで酸素供給を行うなどの対処が必要です。
水質は弱酸性を好みます。自然に弱酸性に傾くようなソイルを使用するといいでしょう。またレッドビーシュリンプは水質の変化にかなり敏感です。水合わせの際は点滴法などでじっくり時間をかけて水に慣れさせてください。
餌(エサ)
水槽内のコケ・モス類・茹でたほうれん草・人工飼料・冷凍赤虫など
雑食性の為基本的にはなんでも食べますが、ウィローモスなどの藻類や茹でたほうれん草を好みます。茹でたほうれん草を与える場合はかならず農薬がついていないもの(無農薬)を与えて下さい。野菜に農薬がついていると、ダメージを受け、最悪全滅する可能性もあります。不安な方は人工飼料を与えると良いでしょう。エビ用の人工飼料も多く出ており、植物性・動物性と栄養をバランスよく与える事で元気に育てる事が出来ます。
繁殖
隠れ家が多く水草が繁栄した環境が理想
レッドビーシュリンプは1匹のメスを複数のオスが奪い合います。メスが少ない環境化ではメスの負担が大きい為、メスを多めに入れると繁殖の確率も高まります。
また繁殖のサインとして有名なのが、オスのエビが水槽内を忙しく泳ぎ回る”抱卵の舞”です。これはメスが脱皮する際に放出される成分に反応して起こる現象だと言われています。ただ抱卵中の”抱卵の舞”はメスにとってかなりの迷惑・ストレスになりますので、お腹が膨らんだメスを見かけたらサテライトなど別の水槽に隔離してあげると安心です。
生まれた稚エビは専用のエサを与えるのもいいですが、コケなども食べるのでガラス面のコケは正面以外あえて綺麗にせずに稚エビの為に残しておく、という選択肢もあります。また小さい稚エビの隠れ家にもなりますので水草が十分に繁栄した環境が理想的です。
その他の似た種類
白黒のバンド模様が特徴的なビーシュリンプの原種に近い種類。
全身が濃い赤色に染まったエビ。観賞用として人気が高い種類。
全身が黄色に染まったエビ。観賞用として人気が高い種類。