ネオンテトラに比べて、下半分が頭から尾まで赤く染まっており赤の面積がやや広いカージナルテトラ。
ネオンテトラ同様に数十匹以上の群れで泳がせた時の美しさは目を見張るものがあり上級者でもレイアウトに取り入れるほど人気がある種類です。
そんなカージナルテトラの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
カージナルテトラ
学名:Paracheirodon axelrodi(※流通名で記載する場合があります)
アマゾン川原産のカラシン目カラシン科の熱帯魚です。
ネオンテトラと同等か少し高いくらいの価格で、ネオンテトラに負けず劣らず人気がある熱帯魚として多くの方に愛されています。
また、改良品種や亜種もいくつか存在し、アルビノ種、青いネオンが短いショートライン種、金属のように光るプラチナ種、などが知られています。
体長(サイズ)
約4~6cm
体の中心を流れる青いネオン、下半分が赤色染まった美しい姿が水草水槽に特によく映えます。
サイズはネオンテトラより1cm程度大きく、色彩も派手で見ごたえがあります。
群泳する習性があるのでカージナルテトラを数十匹以上の群れで泳がせた時の美しさは唯一無二の存在感があります。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
美しくて安くて丈夫な入門魚
カージナルテトラは数多くいるカラシンの中でもネオンテトラと並んで特に人気の種類で、ショップでも比較的安価に買う事が出来ます。
美しい見た目に反して飼育難易度は低く、とても丈夫で飼いやすい熱帯魚としても有名です。
温和な性格の為、混泳も問題ありません。特に同じ小型カラシンとの相性がとても良く、コリドラスなどの底面を泳ぐ熱帯魚との混泳にも向いています。
ただ、ネオン病と呼ばれる小型魚がかかりやすい病気にかかる事がある為、注意が必要です。
ネオン病にかかると筋肉の一部から出血し、腐ってしまい白くなります。
原因としてはカラムナリス菌が引き起こすものですが、1匹が感染すると水槽内全体に感染してしまう危険性がある為、発症が確認された個体はすぐに隔離し、水替えや薬浴で対応します。
調子がおかしい個体は群れから離れて1匹だけで泳いでいたり、体などに異変のサインを出している事が多々あります。
その為、日頃からこまめに水槽を観察する事が大切になります。
水温・水質(pH)
22~28℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
カージナルテトラは混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
水質も弱酸性から中性までであれば問題ないでしょう。水質が適切の場合、発色が特に良くなります。
ただ導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍赤虫など
粒状の人工飼料でいいでしょう。あまり大きい粒だと食べられないので、生体のサイズに合わせて粒をさらに細かく砕いてから与えるなどして下さい。
また多くの熱帯魚が好む冷凍赤虫も彼らからすると少し大きいみたいですが喜んで食べてくれます。
テトラ系はお腹がいっぱいになっても目の前に餌があると食べてしまう為すぐにお腹がぷっくりしてしまいます。
肥満は寿命を縮める事にもなりますので、スマートな体型を維持させる為に2日に1回、少量を与えるくらいがオススメです。
元気な個体はエサに食いつくスピードがとても速く、逆に弱っている個体はエサを食べられない事がありますのでエサを食べていない個体がいないか注意して見ていてあげて下さい。
繁殖
繁殖難易度は非常に高い
水槽内での産卵が出来ない訳ではありませんが、カージナルテトラの稚魚はとても小さくその育成がかなり困難です。
一般的な水槽内での繁殖は無理だと思った方がいいでしょう。
その他の似た種類
熱帯魚の代名詞とも言える小型でネオン模様が美しい定番の種類。
小型のカラシン。赤い鼻先が緑が多い水草水槽によく映える人気の種類。
ネオンテトラと同様に古くから愛される、オレンジに光るラインが幻想的な種類。