シュードムギル・ティミカの飼い方・餌・繁殖・寿命は!?【高級小型魚の超人気品種】

2011年に初めて輸入され、小型魚ながら存在感抜群のその美しさからあっという間に人気品種となったシュードムギル・ティミカ。流れるようなボディラインと鮮やかな発色が特徴的ですが、まだまだ流通量は少なく専門店でも入荷するのは稀でしょう。

そんなシュードムギル・ティミカの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。

名前

シュードムギル・ティミカ

学名:Pseudomugil sp.”Timika”(※流通名で記載する場合があります)

ニューギニア西部のイリアンジャヤはティミカが原産のレインボーフィッシュです。細身のボディに長いヒレが特徴的で、水草水槽にもよく映えるため人気の高い種類です。2011年に輸入された新種でまだまだ名前が定まっていません。その為「シュードムギル・パスカイ」や「ファイアーレッド・レインボー」と呼ばれることもあります。

体長(サイズ)

約5cm

メスと比べるとオスの方が発色は鮮やかです。各ヒレには小さいですが黒いスポット模様が入り特に成熟期(発情期)になるとさらに発色が強まり、尾びれに付近の体色がオレンジのような濃い色彩になります。

寿命

約2~3年

飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。

特徴

水質を安定させる事を第一に

シュードムギル・ティミカの魅力はその鮮やかな体色とその長いヒレでしょう。明るく鮮やかな色彩は水草が生い茂るレイアウト水槽によく映えるはずです。また、長いヒレはオス同士が行うフィンスプレッディング(縄張り争い・メスの奪い合い時におこるヒレを広げて行う行為)などで確認できますが、迫力があり見応え抜群です。

温和な性格なので混泳にも向いている種類ですが、その美しいヒレを保つ為にヒレをかじる魚との混泳はやめておきましょう。

飼育はそこまで難しくない種類ですが、水質の変化とスレ傷に弱い特徴があります。安定してしまえば問題ありませんが、一番気をつける所は導入時でしょう。水質変化を極力感じさせないようしっかりとした水合わせが必要です。

水温・水質(pH)

20~26℃前後・中性(pH7.0

シュードムギル・ティミカはやや低めの水温、新しい水を好みます。

その為水替えをマメに行い、水質を一定に保ってあげると調子が上がります。

ただ導入時の水質の変化にはとても敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。導入時の入念な水合わせが後の安定に繋がります。

餌(エサ)

人工飼料・生き餌など

粒状の人工飼料で問題ありません。また多くの熱帯魚が好む生き餌も好むでしょう。

ただ口は小さめなのでなかなか餌を食べられず他の魚に取られてしまうことも多々あります。餌の量や回数を調整し、全体に行き渡るように注意しましょう。

また、発色を良くするために色揚げ用のエサを与えるのも効果的です。

色揚げフードは様々なものが販売されていますが、バランスよく栄養を与えられるものがオススメです。

繁殖

水草が生い茂る環境がオススメ

シュードムギル・ティミカは新しい種類の為、まだまだ繁殖の成功例は少ないですが、他のシュードムギルの仲間などと同様に成熟したペアであれば繁殖は可能と考えられています。

繁殖に成功すると水草などに粘着質のある卵を産みます。稚魚が生まれてからの隠れ家にも利用できるよう、水草が豊富に存在する環境がオススメです。

稚魚は小さめなので最初はインフゾリア等を与える必要があると思います。ある程度育ったらブラインシュリンプに切り替えていきます。餌の残りなどで水質が変化しやすくなりますので、ここでも水質の変化には注意しこまめな水換えで水質を安定させたほうがいいでしょう。

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