圧倒的なの存在感を放つ漆黒のコリドラス・ベネズエラブラック。他のコリドラスに比べて高価な種類ですが、大人の水槽を目指すならこの格好良さはアリでしょう。豪快に砂に口を突っ込み餌を探す姿はとても可愛くてギャップもあります。
そんなコリドラス・ベネズエラブラックの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
コリドラス・ベネズエラブラック
学名:Corydoras sp.(※流通名で記載する場合があります)
ドイツで作成された真っ黒の体が特徴的な改良品種です。
当初はコリドラス・ベネズエラオレンジの突然変異と言われていましたが、現在では全く関係ないという事が分かっています。
アエネウスに似た体形で、真っ黒な体の存在感が水槽内を引き締めてくれます。
また、ショップでもコリドラスの仲間に比べると高額な価格で販売されています。
体長(サイズ)
約4~6cm
全体的に黒くなっていますが、ヒレの先など薄い部分はやや茶色に見えます。
よくエサを与え、痩せることなくどっしりとした体になるように飼育すると安定するでしょう。
寿命
約3~5年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
水底の掃除屋
コリドラスは主に水底を泳ぎ、砂や小石などをほじくり微生物などを食べる底棲魚です。
その為、底床はソイルより、粒の細かい砂の方がいいでしょう。
コリドラス・ベネズエラブラックも例に漏れず、他の魚が食べ残した餌なども食べてくれる「水底の掃除屋」としても有名です。
ただ、オトシンクルスや石巻貝のようにガラス面などの藻やコケは食べません。
性格は温和で多種との混泳も可能です。
またコリドラスの多くは臆病な面もありますので、流木や石、水草など隠れ家となる場所を用意してあげるとストレスなく過ごしてくれます。
綺麗な水、ある程度の水流を好む為かエアレーションが水槽内にある場合、遊ぶ姿をよく見る事が出来ます。
また餌をよく食べ、よくフンをするので水質の変化や汚れが早くなりますので十分なろ過や適度な水替えなどが大事です。
水温・水質(pH)
22~26℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
コリドラス・ベネズエラブラックはやや低めの水温を好みます。夏場などで水温が高くなる環境で飼育している場合は注意が必要です。
混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
水質も弱酸性から中性までであれば問題ないでしょう。
ただ導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
また、コリドラス・ベネズエラブラックは綺麗な水を好みます。水換えをマメに行い、底床の掃除もしっかり行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍赤虫など
コリドラス種専用の人工飼料なども販売されており、その多くは沈下性(水にすぐに沈むもの)です。
これは水底に住むコリドラス達にも餌を行き渡らせる為で、コリドラスは往々にして大食漢ですので空腹で弱らないようにしてあげて下さい。
赤虫などの生餌も喜んで食べます。
繁殖
オス・メス複数で飼育する
コリドラス・ベネズエラブラックはアエネウス系と同様に比較的飼育難度が低く、繁殖の入門用にもお勧めです。
メスはオスよりも大きく体がふっくらしている個体が多く、胸ビレが丸みを帯びてきます。
オスはメスよりも小さく体が細身です。
繁殖を狙うならオス5匹・メス3匹以上の複数で飼育した方がいいでしょう。
若い個体・餌をしっかりと食べる個体が繁殖の可能性があります。
メスをオスが追いかけるような仕草を見せたら産卵を促す為、水替えなどでphや水温に変化を与えます。
産卵時にはTポジションという特徴的な動作が見られ、粘着性のある卵を産み付けます。
卵ごと隔離し酸素をしっかりと供給する為エアレーションを行ってください。孵化した稚魚にはヨークサック、栄養満点のブラインシュリンプがオススメです。
その他の似た種類
コリドラスの代表的な種類。通称「赤コリ」。
コリドラス・アエネウスのアルビノ種。真っ白な体が特徴的で人気が高い。通称「白コリ」。
パンダのような白黒模様が人気のコリドラスの代表的な種類。