白地の体に黒のスポット模様が入り、その独特の風貌からファンが多いコリドラス・ジュリー。よく似た種類でコリドラス・トリリネアータスという種類がおり、ショップではトリリネアータスをジュリーと呼びジュリーとして売られている事も多いです。
そんなコリドラス・ジュリーの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
コリドラス・ジュリー(コリドラス・トリリネアータス)
学名:Corydoras julii(Corydoras trilineatus)(※流通名で記載する場合があります)
コリドラスは主に水底を泳ぐナマズの仲間です。
コリドラス・ジュリーは南米アマゾン川の下流に生息する品種で数多くいるコリドラス種の1種です。
ここではショップなどでトリリネアータスをジュリーと呼び販売されている事が多い現状から、ジュリーまたはトリリネアータスを同種として扱わせて頂きます。
体長(サイズ)
約3~5cm
ジュリー……背びれの頂点は黒く染まっており体表を覆う黒い斑点が特徴的です。また尾びれにかけて入っている黒いギザギザのラインが特徴的です。
トリリネアータス……背びれの頂点は黒く染まっており、体表を覆う黒いネットワーク状(迷路状)の模様が特徴的です。また尾びれにかけて入っている黒いギザギザのラインが途切れ途切れになっている個体が多いのが特徴です。
ジュリーとトリリネアータスの違いは、その個体により模様も様々で、必ずしも上記の特徴に当てはまるとは限らない為、それぞれの個体をたくさん見ている方でないと見分けるのは困難だと思います。
寿命
約3~5年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
水底の掃除屋
コリドラスは主に水底を泳ぎ、砂や小石などをほじくり微生物などを食べる底棲魚です。
その為、底床はソイルより、粒の細かい砂の方がいいでしょう。
コリドラス・ジュリーも多分に漏れず、他の魚が食べ残した餌なども食べてくれる「水底の掃除屋」としても有名です。
ただ、オトシンクルスや石巻貝のようにガラス面などの藻やコケは食べません。
性格は温和で多種との混泳も可能です。また、群れで泳ぐのが好きな為、複数で飼うと群泳が見られます。
またコリドラスの多くは臆病な面もありますので、流木や石、水草など隠れ家となる場所を用意してあげるとストレスなく過ごしてくれます。
また餌をよく食べ、よくフンをするので水質の変化や汚れが早くなりますので十分なろ過や適度な水替えなどが大事です。
水温・水質(pH)
24~28℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
徐々に慣れさせれば割と低温でも大丈夫ですが、混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
水質も弱酸性から中性までであれば問題ないでしょう。
ただ導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍赤虫など
コリドラス種専用の人工飼料なども販売されており、その多くは沈下性(水にすぐに沈むもの)です。
これは水底に住むコリドラス達にも餌を行き渡らせる為で、コリドラスは往々にして大食漢ですので空腹で弱らないようにしてあげて下さい。
赤虫などの生餌も喜んで食べます。
繁殖
オス・メス複数で飼育する
コリドラス・アエネウスは比較的飼育難度が低く、繁殖の入門用にもお勧めです。
メスはオスよりも大きく体がふっくらしている個体が多く、胸ビレが丸みを帯びてきます。
オスはメスよりも小さく体が細身です。
繁殖を狙うならオス5匹・メス3匹以上の複数で飼育した方がいいでしょう。
若い個体・餌をしっかりと食べる個体が繁殖の可能性があります。
メスをオスが追いかけるような仕草を見せたら産卵を促す為、水替えなどでphや水温に変化を与えます。
産卵時にはTポジションという特徴的な動作が見られ、粘着性のある卵を産み付けます。
卵ごと隔離し酸素をしっかりと供給する為エアレーションを行ってください。孵化した稚魚にはヨークサック、栄養満点のブラインシュリンプがオススメです。
その他の似た種類
パンダのような白黒模様が人気のコリドラスの代表的な種類。
赤茶色の体表が特徴的な入門種。(通称:赤コリ)
黒地の体に白のスポット模様が入る種類。オレンジの胸ビレが特徴的。