ボルビティス・ヒュッデロッティの育成方法・Co2・光量・肥料は!?【水草】

他の水草ではあまり見ない渋いダークグリーンの色合いが美しいシダ系の水草ボルビティス・ヒュッデロッティ。

低光量でも育つので初心者でも育てやすい人気の種類です。流木や石などに活着させて水槽内に配置すると雰囲気がグッと渋くなります。

そんなボルビティス・ヒュッデロッティの育成に必要な情報をまとめました。

名前

ボルビティス・ヒュッデロッティ

学名:Bolbitis heudelotii

アフリカ原産で、ツルキシノオ科ヘツカシダ属の植物です。

ミクロソリウムなどと同様に、茎を伸ばして流木や石に活着する性質があります。完全に定着するまでに結構時間がかかる(2~3ヵ月)ので気長にいきましょう。長期維持させればさせるほど葉が大きくなっていきます。水面から出ると水上化するのでオープンアクアリウムにもマッチします。

育成データ

育成難易度【★★★☆☆(普通)】

ボルビティス・ヒュッデロッティはCO2添加なし、低光量でも育つ水草として知られています。

水質にもあまり厳しくない為、初心者の方でも比較的容易に育成できるでしょう。

成長が遅いためコケがつきやすくなりますが、ヤマトヌマエビ等のタンクメイトを入れる事で葉にコケがつくのを予防することが出来ます。

また古くなった葉や茂ってきた場合は間引く事により、根付近の通水性が良くなりさらに伸び伸びと育ってくれます。

葉の先の方が透明になる事がありますが、これは成長中の状態で心配はいりません。

逆に茶色~黒色になってきた場合はシダ病のおそれがありますので、トリミングで取り除きましょう。

水温【20~26℃】

多くの水草の適温、26℃前後でも問題ありませんが、22~23℃の比較的低温で育てた方が丈夫に育ちます。

28℃以上の高い水温で、根付近の水の流れが悪い場合は通称シダ病というシダ系水草に多い病気にかかりやすくなり、緑の美しい葉が茶色から黒っぽい色になり枯れてしまう為注意して下さい。

水質【弱酸性~中性(pH5.5~7)】

アルカリ性を好まない為、弱酸性から中性までにするのが理想です。

光量【20W蛍光灯2灯(60cm水槽の場合)】

育成するだけであれば、水槽サイズにあった一般的な水槽用照明で問題ないでしょう。

ボルビティス・ヒュッデロッティは光量が少なくても育ちます。

逆に光量が十分にあると葉にコケがつきやすくなる為、注意が必要です。

コケがつかないよう、ヤマトヌマエビなどのタンクメイトを一緒に入れてあげるといいでしょう。

Co2添加【無しでもOK】

ほとんどの水草に言える事ですが、Co2添加を行う事で光合成が促進できる為、成長スピードや水草の発色などが良くなる傾向があります。

ボルビティス・ヒュッデロッティはCo2添加無しでも育成は可能ですが、ショップや雑誌などで見る美しい群生を作るにはCo2添加が必要になってきます。

60cm水槽の場合、1秒2滴以上の十分な添加を行う事で美しく育っていきます。

肥料添加【液体肥料】

ほとんどの水草に言える事ですが、肥料添加を行う事で栄養が行き渡り、成長スピードや水草の発色などが良くなる傾向があります。

ボルビティス・ヒュッデロッティは水中の栄養を多く吸収する為、ある程度の肥料を与えた方がより美しく丈夫に育ちます。ただ肥料添加で気を付けなければいけない事がコケの発生です。肥料を与えすぎると余った栄養でコケが繁殖し、成長の遅いボルビティス・ヒュッデロッティにもついてしまう可能性があります。ヤマトヌマエビなどのタンクメイトがコケを取ってくれますが、なるべくコケが発生しないよう液体肥料の添加量は様子を見ながら少しずつ行って下さい。

増殖方法

株分け

株分けをする事で増やすことが出来ます。根付近の通水性が悪くならないよう、流木や石などに着生させるといいでしょう。

基本的に丈夫な水草ですので、整った環境であれば増やすことも比較的容易です。