黒い背びれに黒いアイバンド、体や尾ビレなどに入る細かい黒のスポット模様が特徴的なコリドラス・パンク。古くから知られている本種は、長寿であることが知られており、飼育も容易なことからコリドラスの入門魚としてもオススメです。
そんなコリドラス・パンクの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
コリドラス・パンク
学名:Corydoras leucomelas(※流通名で記載する場合があります)
ペルーはパカヤ川が原産のコリドラスです。色彩などに特に目立つ部分はありませんが、長寿なコリドラスとして知られています。
体長(サイズ)
約5cm
アイバンド、黒い背ビレ、細かく入るスポット模様が特徴的です。体色は乳白色~肌色で黒い背ビレが特徴的で人気の高い種類です。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
水底の掃除屋
コリドラスは主に水底を泳ぎ、砂や小石などをほじくり微生物などを食べる底棲魚です。
その為、底床はソイルより、粒の細かい砂の方がいいでしょう。
コリドラス・パンクも例に漏れず、他の魚が食べ残した餌なども食べてくれる「水底の掃除屋」としても有名です。
ただ、オトシンクルスや石巻貝のようにガラス面などの藻やコケは食べません。
性格は温和で多種との混泳も可能です。
またコリドラスの多くは臆病な面もありますので、流木や石、水草など隠れ家となる場所を用意してあげるとストレスなく過ごしてくれます。
また餌をよく食べ、よくフンをするので水質の変化や汚れが早くなりますので十分なろ過や適度な水替えなどが大事です。
水温・水質(pH)
22~26℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
コリドラス・パンクはやや低めの水温を好みますが、混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
夏場などで水温が高くなる環境で飼育している場合は、水温が上がり過ぎないよう注意が必要です。
水質は弱酸性~中性あたりであれば問題ないでしょう。導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍赤虫など
コリドラス種専用の人工飼料なども販売されており、その多くは沈下性(水にすぐに沈むもの)です。
これは水底に住むコリドラス達にも餌を行き渡らせる為で、コリドラスは往々にして大食漢ですので空腹で弱らないようにしてあげて下さい。
赤虫などの生餌も喜んで食べます。
繁殖
オス・メス複数で飼育し、餌を十分に与える
コリドラス・パンクは水槽内での繁殖も可能です。
メスはオスよりも大きく体がふっくらしている個体が多く、胸ビレが丸みを帯びてきます。
オスはメスよりも小さく体が細身です。
繁殖を狙うならオス5匹・メス3匹以上の複数で飼育した方がいいでしょう。
若い個体・餌をしっかりと食べる個体が繁殖の可能性があります。
メスをオスが追いかけるような仕草を見せたら産卵を促す為、水替えなどでphや水温に変化を与えます。
産卵時にはTポジションという特徴的な動作が見られ、粘着性のある卵を産み付けます。
卵ごと隔離し酸素をしっかりと供給する為エアレーションを行ってください。孵化した稚魚にはヨークサック、栄養満点のブラインシュリンプがオススメです。
その他の似た種類
「チビコリ」の代表的な種類のひとつ。
白地の体に黒のスポット模様が入る種類。よく似た種類のトリリネアータスがジュリーとして販売されている事が多い。
黒地の体に白のスポット模様が入る種類。オレンジの胸ビレが特徴的。