水槽底面で泳ぐ姿が可愛く愛好家の多いコリドラス。こちらのコリドラス・ハブローススは、そんなコリドラスの中でも特に小さいサイズで、成魚でも3cm程度と非常にキュートなサイズです。「チビコリ」の愛称でとても人気の高い種類です。
そんなコリドラス・ハブローススの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
コリドラス・ハブロースス
学名:Corydoras habrosus(※流通名で記載する場合があります)
ベネズエラ、コロンビアが原産のコリドラスです。別名「コチュイ」とも呼ばれショップなどに流通することがありますが偽物(勘違い?)も多く、本物のコチュイはかなり稀に流通する希少種なので注意が必要です。
体長(サイズ)
約3cm
チビコリというだけあって最大でも3cm程度にしかならず小型水槽でも飼育が可能です。小さいですが体高はしっかりとあり、コリドラスらしい姿は健在です。
寿命
約1~2年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
複数匹で飼育をし、痩せないように餌はこまめに与えること
コリドラスは主に水底を泳ぎ、砂や小石などをほじくり微生物などを食べる底棲魚です。その為、底床はソイルより、粒の細かい砂の方がいいでしょう。コリドラス・ハブローススも例に漏れず、他の魚が食べ残した餌なども食べてくれる「水底の掃除屋」としても有名です。ただ、サイズが小さいため他のコリドラスのような掃除屋っぷりはあまり期待しないで下さい。
性格は温和で多種との混泳も可能です。またコリドラスの多くは臆病な面もありますので、複数匹で飼育をし、流木や石、水草など隠れ家となる場所を用意してあげるとストレスなく過ごしてくれます。
また、コリドラス・ハブローススは痩せやすい傾向にあります。餌は一度に大量に与えず、一日に数回、こまめに与え、餌を食べられていない個体がいないかマメにチェックしてあげましょう。
コリドラスは水槽底面を泳ぐため、どうしても水が汚れやすくなります。十分なろ過や適度な水替えなどが大事です。
水温・水質(pH)
22~26℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
コリドラス・ハブローススはやや低めの水温を好みますが、混泳させる事も多いと思いますので他の魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
夏場などで水温が高くなる環境で飼育している場合は、水温が上がり過ぎないよう注意が必要です。
水質は弱酸性~中性あたりであれば問題ないでしょう。導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・糸ミミズなど
コリドラス種専用の人工飼料なども販売されており、その多くは沈下性(水にすぐに沈むもの)です。
これは水底に住むコリドラス達にも餌を行き渡らせる為で、コリドラスは往々にして大食漢ですので空腹で弱らないようにしてあげて下さい。
赤虫などの生餌も喜んで食べますが、チビコリにはサイズが大きすぎる場合もありますので、餌をある程度細かくするか、糸ミミズなどを与えましょう。
繁殖
オス・メス複数で飼育し、餌を十分に与える
コリドラス・ハブローススは水槽内での繁殖も可能です。
メスはオスよりも大きく体がふっくらしている個体が多く、胸ビレが丸みを帯びてきます。
オスはメスよりも小さく体が細身です。
繁殖を狙うならオス5匹・メス3匹以上の複数で飼育した方がいいでしょう。
若い個体・餌をしっかりと食べる個体が繁殖の可能性があります。
メスをオスが追いかけるような仕草を見せたら産卵を促す為、水替えなどでphや水温に変化を与えます。
産卵時にはTポジションという特徴的な動作が見られ、粘着性のある卵を産み付けます。
卵ごと隔離し酸素をしっかりと供給する為エアレーションを行ってください。孵化した稚魚にはヨークサック、栄養満点のブラインシュリンプがオススメです。
その他の似た種類
パンダのような白黒模様が人気のコリドラスの代表的な種類。
黒地の体に白のスポット模様が入る種類。オレンジの胸ビレが特徴的。
漆黒のボディが唯一無二の存在感を放つ種類。他種に比べて高価。