金色の体色に黒色のラインが特徴的なナノストムス・ベックホルディ。テトラに似ていますが、鉛筆のように細い体型からペンシルフィッシュという名でも知られています。尾ビレや尻ビレ付近に入る赤い色彩が存在感を強調し、水草水槽などでも映えます。
そんなナノストムス・ベックホルディの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
ナノストムス・ベックホルディ
学名:Nannostomus beckfordi(※流通名で記載する場合があります)
ガイアナおよびブラジルのアマゾン川、ネグロ川上流域が原産のペンシルフィッシュです。
体長(サイズ)
約3~5cm
ボディに一直線に入る黒いラインは、発情期のオスに限りより濃くなります。また、尾ビレや尻ビレ付近が赤く染まる色彩も魅力的です。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
気が荒く頻繁に縄張り争いをする為、隠れ家を多めに容易すること
ナノストムス・ベックホルディは少々気が荒い性格として有名で、同種間のオス同士でよく小競り合いをすることがあります。水槽サイズを大きめにして争いが生まれないよう余裕を持った飼育をするか、流木や水草などの隠れ家を多めに配置してあげることが大切です。
他の種との混泳は可能ですが、同サイズでまとめたほうが無難です。
水温・水質(pH)
20~27℃・弱酸性~中性(pH5.5~7)
ナノストムス・ベックホルディは多くの熱帯魚が好む26℃で飼育するといいでしょう。高水温には弱いので夏場など水温の上昇には気をつけましょう。
水槽導入時の水質変化には敏感ですので、点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。また、水換え時の水質変化にも注意です。水換えをする際は新しい水を一度に大量に入れるよりも、短い期間で少しずつ水換えをする方が安定します。
餌(エサ)
人工飼料
粒状の人工飼料でいいでしょう。あまり大きい粒だと食べられないので、粒をさらに細かく砕いてから与えるか、ブラインシュリンプなどがオススメです。
繁殖
比較的容易に繁殖が可能
繁殖が難しい事で知られるペンシルフィッシュの中でも本種は繁殖例が多く報告されています。
発情したオスは色彩が鮮やかになり、縄張りを主張するようになります。成熟したメスが抱卵するとお腹まわりがふっくらしてきます。
産卵は水草の根本などにばら撒くように行います。多種に卵を食べられるのを嫌う場合は産卵をする前に隔離すると良いでしょう。
水槽内での産卵が出来ない訳ではありませんが、アークレッド・ペンシルの稚魚はとても小さくその育成がかなり困難です。
稚魚は非常に小さく初期飼料がとても難しい為、ブラインシュリンプよりもさらに小さい餌となるインフゾリアなどを与えて飼育する必要があります。
ある程度育ってしまえば問題ありませんが、小さいうちは水質の変化にも敏感ですので水替えなどをマメに行い水の汚れには気をつけましょう。
その他の似た種類
ペンシル系の中でも最高峰の美しさと呼び声の高い人気の種類。
ボディの横に入る赤いラインが特徴的なペンシルフィッシュの代表的な種類のひとつ。