ペンシルフィッシュは鉛筆のように細いボディが特徴的ですが、こちらのナノストムス・エスペイはそんなペンシルフィッシュの中でも特に美しいと人気の高い種類です。地味なようでいて味わい深いその美しさは水草水槽にもバッチリと映えます。
そんなナノストムス・エスペイの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前

ナノストムス・エスペイ
学名:Nannostomus espei(※流通名で記載する場合があります)
ギアナ原産のペンシルフィッシュです。以前は4年に1度入荷するかしないか、くらいの希少さで、「オリンピックフィッシュ」などと呼ばれていました。近年流通量は増えてはいますが、人気の高さも相まって出会える確率は低めです。ペンシルフィッシュの最高峰との呼び声が高い美しさからレイアウト水槽に導入する方も多いようです。
体長(サイズ)
約3~5cm
黄金のボディに5本の褐色ラインが入ります。派手すぎない色彩でありながら存在感は抜群で、群泳させれば一躍水槽の主役に躍り出ます。愛好家に人気の高い種類です。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
おとなしく混泳も可能、病気には注意が必要
ナノストムス・エスペイはペンシルフィッシュの中でもおとなしい為、他種との混泳も容易です。同サイズ程度の魚であれば問題なく混泳ができるでしょう。
ただ、白点病やカラムナリス症に罹りやすい傾向にある為、極端な水温変化を避け、低水温になりすぎないように注意が必要です。特に夏の終りから秋にかけては気温の変化が激しいのでヒーターなどしっかりと準備しておきましょう。
水温・水質(pH)
23~27℃・弱酸性~中性(pH5.5~7)
ナノストムス・エスペイは多くの熱帯魚が好む26℃で飼育するといいでしょう。水温が低くなりすぎると白点病を発症しやすくなりますので適温をキープしましょう。
水槽導入時の水質変化には敏感ですので、点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。また、水換え時の水質変化にも注意です。水換えをする際は新しい水を一度に大量に入れるよりも、短い期間で少しずつ水換えをする方が安定します。
餌(エサ)
人工飼料
粒状の人工飼料でいいでしょう。あまり大きい粒だと食べられないので、粒をさらに細かく砕いてから与えるか、ブラインシュリンプなどがオススメです。
繁殖
繁殖難易度は非常に高い
水槽内での産卵が出来ない訳ではありませんが、ナノストムス・エスペイの稚魚はとても小さくその育成がかなり困難です。
一般的な水槽内での繁殖は無理だと思った方がいいでしょう。
その他の似た種類
ボディの横に入る赤いラインが特徴的なペンシルフィッシュの代表的な種類のひとつ。