尾ビレ付け根にある黒いスポット模様と、その上のオレンジの発色が非常に美しいホタル・テトラ。流通するとすぐに売り切れになってしまう程の人気種です。じっくりと飼い込むと美しい体色になるとされており、飼育の楽しさ・醍醐味も存分に味わえます。
そんなホタル・テトラの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
ホタル・テトラ
学名:Axelrodia riesei(※流通名で記載する場合があります)
コロンビアはメタ川が原産のカラシン科の熱帯魚です。尾ビレ付け根の発色がホタルのようにキラキラと輝く、非常に美しいテトラです。「ルビー・テトラ」とも呼ばれます。また、よく似た種類に「ディープレッドホタル・テトラ」が存在します。こちらは飼い込むことで全身が真っ赤に染まり、こちらも非常に人気のある種類です。
体長(サイズ)
約3cm
サイズはカラシンの中でも小さめです。サイズは小さいですが、群泳させた時の美しさは素晴らしく、緑の多い水草水槽にも特によく映えます。
寿命
約3~5年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
臆病な性格なので混泳させる場合は温和な種・同サイズの種を選びましょう
ホタル・テトラは臆病な性格です。そのため、混泳させる場合は気の荒い種や大きいサイズの種は避けましょう。
水草が豊富に繁栄した水槽であれば隠れ家にもなるのでオススメです。
また、サイズが小さい為、餌をしっかりと食べられるよう細かく砕いて与えましょう。人工飼料を細かく砕いても構いませんし、生き餌を細かくして与えるのもいいでしょう。
弱酸性の軟水でじっくりと飼い込むと美しい発色がより引き出されます。
水温・水質(pH)
22~26℃・弱酸性から中性(pH5.5~7.0)
ホタル・テトラを飼育する場合、多くの熱帯魚の適温である26℃前後で問題ないでしょう。
水質も弱酸性から中性までであれば問題ないですが、ホタル・テトラの美しい発色を引き出すには弱酸性の軟水が良いとされています。
ただ導入時の水質の変化には敏感ですので、水槽導入時は点滴法などでじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにして下さい。
餌(エサ)
人工飼料・冷凍ミジンコなど
粒状の人工飼料でいいでしょう。ただホタル・テトラはカラシンの中でも小さいサイズの為、粒をさらに細かく砕いてから与えるなどして下さい。
他の魚と混泳している場合は、餌をしっかりと食べられているかよく観察してあげましょう。
繁殖
繁殖難易度は非常に高い
水槽内での産卵が出来ない訳ではありませんが、ホタル・テトラの稚魚はとても小さくその育成がかなり困難です。
一般的な水槽内での繁殖は無理だと思った方がいいでしょう。
その他の似た種類
ネオンテトラと同様に古くから愛される、オレンジに光るラインが幻想的な種類。
背びれや腹ビレなどの先端が白く、水槽内での存在感が際立つ種類。
透明な体と赤く染まった尾ビレのコントラストが美しい種類。