水槽内に緑の絨毯を作りたい!そんな時におすすめな前景草と言えば初心者でも育てやすいニューラージパールグラスでしょう。
明るく鮮やかな緑色と、可愛らしい葉のサイズで前景草の中でも人気の種類です。
そんなニューラージパールグラスの育成に必要な情報をまとめました。
名前
ニューラージパールグラス
学名:Micanthemum sp.
ゴマノハグサ科に属する植物です。
ランナー(茎)が地面を匍匐するように這いながら伸ばし、丸く明るい緑色の葉を展開します。生い茂ったニューラージパールグラスはまさに”緑の絨毯”でとても美しく、水草水槽の前景草としてレイアウトすると見栄えが良くなります。
育成データ
育成難易度【★★★☆☆(普通)】
ニューラージパールグラスの育て方で重要になってくるのは光量とCO2の添加です。光量は水槽底面近くに植える事が多いと思いますので下まで届く強めの光が必要になってきます。また、浮き草や伸びすぎた水草が水面を覆ってしまう事で光を遮ってしまいますので、過剰な浮き草の導入やトリミングを怠るなどのメンテナンス不足に気を付けましょう。増えてくると何層にも重なって行く為、下の葉に光が届かなくなってしまい枯れてしまう傾向にあります。その場合は枯れた葉をトリミングして下さい。逆に言ってしまえば光量とCO2が十分にあれば放っておいても増えていく水草ですので育成難易度としてはそこまで難しくありません。育つまでに根気が必要ですが、手っ取り早く緑の絨毯にしたい方は生体を導入する前に十分な量のCO2を添加し、ニューラージパールグラスが育ってから生体を入れる事をオススメします。(生体がいると大量のCO2添加で酸素不足に陥る可能性がある為)
水温【20~26℃】
多くの水草の適温、26℃前後で問題ないでしょう。
水質【弱酸性~中性(pH5.5~7)】
中性よりやや弱酸性寄りの水質がいいでしょう。
光量【20W蛍光灯2~3灯(60cm水槽の場合)】
前景草の特性上、水槽の底面付近までしっかりと光が届く照明を使用すると元気に成長します。
光を遮る素材(流木や水草・浮き草など)がない事も確認しておきましょう。
Co2添加【1秒2~3滴以上】
ほとんどの水草に言える事ですが、Co2添加を行う事で光合成が促進できる為、成長スピードや水草の発色などが良くなる傾向があります。
ニューラージパールグラスを生い茂らせたい場合、Co2添加は必須と言っていいでしょう。水槽内に中景草や後景草など他の水草が植えられている場合、前景草がCO2を吸収するのは最後の方になってしまう為、「成長が遅い・止まっている」と感じたらCO2の添加量を増やす事で改善される可能性が高いです。
肥料添加【液体肥料がオススメ】
ほとんどの水草に言える事ですが、肥料添加を行う事で栄養が行き渡り、成長スピードや水草の発色などが良くなる傾向があります。
ただ、ニューラージパールグラスは成長が遅い為、肥料添加をすると逆にコケなどの発生原因になり葉が浸食される可能性があります。
あげるとしたら液体肥料になりますが、あげ過ぎには注意して下さい。
増殖方法
枝分かれ・差し戻し
光量やCO2などの環境が整っていれば自然に枝分かれして増えていきます。
また、葉が小さく茎も細い為にトリミングが少々難しいですが、伸びたニューラージパールグラスを茎から切り、別の場所に植える事で人為的に増やす事も出来ます。