マッドスキッパーは飛び出した目玉がインパクト抜群なトビハゼの一種です。通常のエラ呼吸はもちろん、皮膚呼吸もできるので陸上でも生活ができます。そのため、マッドスキッパーを飼育する際は水槽の中に陸地を作る「アクアテラリウム」が適しています。
そんなマッドスキッパーの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前
マッドスキッパー
学名:Periophathalmodon septemradiatus(※流通名で記載する場合があります)
インド、タイ、マレーシア、ミャンマーおよびベトナム沿岸域が原産のトビハゼの仲間です。淡水と海水が混じり合った汽水域に生息するため、汽水環境を作る必要があります。
体長(サイズ)
約15cm
マッドスキッパーはショップなどで販売されている時は小さいものが多いですが、成長していくと想像以上に大きくなるため、水槽サイズには注意が必要です。小さくても60cm以上の水槽で余裕を持って飼育したいところです。
また、持ち前のジャンプ力による飛び出し事故もあるため、水位を低くしておくか、水槽上部には蓋をするなどの注意が必要です。
寿命
約1~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
汽水の環境が必要、陸地も必須です
マッドスキッパーは淡水と海水が混じり合った汽水域に生息する種類のため、汽水環境を作る必要があります。海水の1/4程度の塩分濃度が理想で、それ以上に濃すぎると調子を崩すため注意が必要です。
また、水中よりも陸上を好み、場合によっては溺れてしまうこともあるため、アクアテラリウムのような水槽内に水中と陸地が存在する環境が必要になります。泥なども好むので砂を盛り上げて陸地を作ったり、石組みレイアウトなどで必ず陸地を作ってあげましょう。陸地で活動している姿は非常に面白く、飽きることのない種類です。
肉食性が強く、小さい魚は食べられてしまうため混泳には注意が必要です。また、同種間では激しく争うことがありますので、単独飼育か、隠れ家となる場所を多く用意しておくことが大切です。
水温・水質(pH)
20~25℃・中性~アルカリ性(pH7~8.5)
マッドスキッパーは淡水と海水が混じり合った汽水域に生息する種類のため、汽水環境を作る必要があります。海水の1/4程度の塩分濃度が理想で、それ以上塩分濃度が濃すぎると調子を崩すため注意が必要です。
水質は中性から弱アルカリ性の水を好みます。導入時などの急な水質の変化には敏感ですので、水合わせの際は点滴法などでじっくり時間をかけて水に慣れさせてください。
餌(エサ)
生餌など
人工飼料に餌付かせる事も出来ますが、肉食性が強いためアカムシなどを与えると良いでしょう。
口に入るサイズの魚やエビなどは食べられてしまうため、混泳には注意が必要です。
繁殖
一般的な飼育環境化での繁殖は難しい
マッドスキッパーは一般的な飼育環境下での繁殖は難しいでしょう。
その他の似た種類
光沢のある体色と赤いヒレが特徴的なハゼ(ゴビー)の一種。