<水槽立ち上げから74日>
前景草も徐々に増えてきて、後景草も元気に伸びてきているコチラの水槽。色々あった問題も解決し、落ち着いてきたと思っていましたが、ふと気付くとなにやら流木付近に綿のようなものが……
あれ?これ水カビなのか?
流木とその付近のガラス面に白い綿のようなものがついています。よく見ると付近にあるモスにもうっすらとついています。他にもないか観察してみると……
流木の枝の先端にも……
綿のようなものが確認できます。
またここにも……
こんな所にも……
確認した所、流木についているのはどうやらヒゲゴケのようです。ヒゲゴケはヤマトヌマエビでも食べないみたいなので手で取るしかないですね。ガラス面についているのは水カビのようなので除去したいと思います。
水カビが発生する主な原因は、有機物が豊富に存在する環境のようです。パンを残してそのまま放って置くとカビが発生するように、水中も餌の食べ残しなど有機物が豊富な部分に同様に水カビが発生します。
放って置くと、どんどん増え続け、喧嘩などでケガをした魚の傷口についたり、水草などについたりして、水カビ病となってしまう為、水カビはすぐに取り除く必要があります。
水カビは抵抗力のある生体や、無機質な石などには発生しませんが、流木は有機物が多く含まれている植物の為、そこにカビが発生しやすい対象といえます。ガラス面の水カビらしきものはスクレーパーで根こそぎ取り除きます。
そして流木についているヒゲゴケですが、今回は物理的に取り除きます。
まず流木を水槽から取り出します。ヒゲゴケがついているあたりを爪でカリカリと擦り、水で流しながら取れているかを確認します。最初はピンセットやブラシなどで取り除こうとしましたが、結構固く根付いておりなかなか取れませんでした。
爪でカリカリするのが一番簡単にヒゲゴケを取り除くことができます。(モスなどを活着させている部分に水カビがついている場合は、その付近のモスなどはトリミングしてヒゲゴケを除去するか、いっその事諦めて除去した方がいいですね。)
ヒゲゴケを取り除いたら水槽内に戻します。綺麗になったと思いますが、また発生するかもしれませんので要観察です。
また、今後水カビを発生させないようにする為に以下の見直しが必要だと感じました。
・餌を上げすぎていないか……餌の食べ残しにカビが発生します。あげ過ぎは禁物です。数分で食べ切れる量を与えるようにします。
・ろ過はきちんとされているか……フンも有機物です。ろ過がきちんとされているか、またフンが多く残ってしまう場合は水槽内の生体の数を見直す必要があります。ろ過が追いついていない場合は底床の掃除などマメに行いフンを取り除いて下さい。
・栄養剤をあげすぎていないか……水草成長促進剤などの液体肥料などにも注意が必要です。水槽内の栄養が豊富な環境だとカビが繁殖しやすくなってしまいます。水が黄色くなったり白く濁っている場合は栄養過多の可能性がありますので、水換えを行い適切な環境にしてあげます。また肥料の量を見直し、栄養過多にならないように注意することが必要です。
水カビはどんな水槽にも発生する必要がある為やっかいなものに思えますが、適切に管理している環境ならば発生することはありません。水カビが発生する原因を取り除く事を普段から意識して管理する事が大切ですね。