水槽内のコケ取りにオススメな生体(エビ・貝・熱帯魚)特集!

アクアリウムを始めて大抵の方が悩まされるのが水槽内のコケではないかと思います。コケ取り用の掃除グッズも様々な種類がありますが、「コケ取り生体(タンクメイト)」と呼ばれる生き物を入れる事で、何もしなくても彼らがコケを食べて水槽内を綺麗にしてくれます。自然な美しさを長期的に保つためにコケ取り生体の導入はかなりオススメです!

水槽壁面・石についた茶ゴケに!

オススメ!石巻貝(体長:約3cm)

主に西太平洋沿岸部周辺に生息する淡水・汽水生の巻貝。日本の南部でも生息しているが、「絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト」いわゆるレッドリストに一部で掲載されている絶滅危惧種です。ツルツルとした水槽壁面でも持ち前の吸着力で張り付きながらコケを食べてくれます。景観を損ねるデメリットはありますが、そのコケ取り能力は間違いないです!

カラーサザエ石巻貝(体長:約3cm)

主に東南アジアの太平洋沿岸部周辺に生息する汽水生の巻貝。カノコガイの仲間で、サザエに似た突起物(イガ)がある事からイガカノコガイとも呼ばれています。黄色と黒のカラフルな色彩が魅力的で、模様は個体によって異なる為お気に入りの模様の子を見つけるのも楽しみましょう。派手な見た目ですが仕事はしっかりとしてくれます。

水槽壁面・水草についた茶ゴケに!

オススメ!オトシンネグロ(体長:約3~5cm)

ナマズの一種です。一般的に多く流通しているオトシンクルスと並び有名な種類で、茶コケ対策にはもってこいの水槽の掃除屋です。比較的丈夫で、コケ取り能力も高いので初心者の方にもオススメです。

オトシンクルス(体長:約3~5cm)

こちらもオトシンネグロと同様にナマズの一種です。一般的に流通している「オトシンクルス」と言われるものは、主に「オトシンクルス・ヴィッタータス」という種類を指します。その他にも「オトシンクルス・ヴェスティタス」、「オトシンクルス・アフィニス」も同様に「オトシンクルス」として扱われている事が多いです。他の種類と区別する為に「並オトシン」と呼ばれています。つぶらな瞳がとってもキュートなコケ取り生体です。

糸状のコケに!

オススメ!ヤマトヌマエビ(体長:約3~5cm)

糸状のコケには絶大な効果を発揮する淡水エビ。ネイチャーアクアリウムの提唱者として著名なADA天野氏が広めたエビという事もあり、海外の熱心なアクアリストの中では「アマノシュリンプ」と呼ばれているそうです。コケ取り能力は非常に高いですが、あまり入れすぎると水草を引っこ抜いたり、水草の新芽などに食害の被害が発生することもあります。

ミナミヌマエビ(体長:約2~3cm)

ヤマトヌマエビよりも一回り小さなサイズの淡水エビ。こちらは水草を引き抜いてしまったり、水草の食害がほとんどありません。ただコケ取り能力はヤマトヌマエビよりも劣るので、多めに入れてあげるといいでしょう。

糸状藻・藍藻に!(水面の油膜除去にも!)

オススメ!ブラックモーリー(体長:約5~10cm)

漆黒のボディはとても存在感があり格好いいです。水面の油膜の除去の方が有名ですが、糸状の藻や藍藻なども食べてくれます。ただ人工飼料などのエサで満腹になってしまうと食べないので、エサの量は様子を見ながら調整して下さい。結構丈夫ですので飼育はしやすいですが、水質の変化には敏感ですので導入時にはしっかりと水合わせをしてあげましょう。

黒いヒゲゴケに!

オススメ!サイアミーズ・フライングフォックス(体長:約5~10cm)

東南アジア原産のコイ科の魚です。人の手ではなかなか除去する事が出来ない、流木や水草についた頑固な黒髭ゴケを食べてくれる生体として有名です。その名の通り水槽から飛び出してしまう事もありますので、蓋(フタ)をするなど対策をして下さい。また、最後まで飼い込むと意外と大きくなる為、水槽のサイズにも注意が必要です。ある程度大きくならないと黒ヒゲゴケを食べるパワーがないので、即効性を求めるならすでにある程度大きくなった生体を導入するのをオススメします。

<まとめ>

コケ取り生体特集、いかがでしたでしょうか。一生懸命にコケを食べている姿を見ると水槽内の環境が彼らによって保たれている事を実感すると思います。決してあなどれないコケ取り生体のパワー、是非試してみて下さい!