その愛らしいルックスとコケを食べる特性から、水槽の掃除屋として愛好家の多いオトシンクルス。様々な場所に吸盤のような口で張り付いている姿はとても可愛くいつまでも飽きません。
そんなオトシンクルスの飼い方・餌・繁殖・寿命など、必要な情報をまとめました。
名前

オトシンクルス
学名:Otocincrus sp.(※流通名で記載する場合があります)
ナマズの一種です。一般的に流通している「オトシンクルス」と言われるものは、主に「オトシンクルス・ヴィッタータス」という種類を指します。その他にも「オトシンクルス・ヴェスティタス」、「オトシンクルス・アフィニス」も同様に「オトシンクルス」として扱われている事が多いです。
他の種類と区別する為に「並オトシン」と呼ばれています。
体長(サイズ)
約3~5cm
小柄なサイズでヒーターの影や流木の裏・水草の中など、口の吸盤でそこら中につかまる事が出来る為、想像もしない場所に居たりしてとても面白いです。
寿命
約2~3年
飼育する環境による所が大きいですが、一般的な寿命です。
特徴
吸盤のような口で対象に吸い付きコケを食べる
口が吸盤状になっており、水槽のガラス面、流木、水草などあらゆる場所に吸い付きます。草食性が強い為、コケを好んで食べます。
エビなどが食べる事が難しいガラス面などのコケ取り対策におすすめです。
正確は非常に温厚でマイペース。多種との混泳も問題ありません。
水温・水質(pH)
25℃前後・弱酸性(pH3.5~6.5)
南米のアマゾン川などに生息している種類の為、水温は25℃前後が好ましいです。
また水質も本来の環境に近付けるとするとやはり弱酸性が良いでしょう。
ただ水質や水温の急な変化には弱い為、導入時に失敗しやすいと言われています。水合わせは点滴法でじっくり時間をかけて行い、なるべく生体に負担がかからないようにする事が大切です。
餌(エサ)
コケ・人工飼料など
植物性の餌を好み、コケをよく食べますが、雑食でもあります。
コケがなくなってしまうと簡単に餓死してしまう為、人工飼料にも慣れさせておいた方がいいです。
最初は人工飼料を食べないかもしれませんが、慣れさせていけば食べるようになります。
また、皮を剥いたキュウリや茹でたほうれん草を与えても構いません。
水槽内のコケがすぐに無くならない目安として、30cm水槽で1~2匹、60cm水槽で2~3匹がいいでしょう。
繁殖
オスが多めで水草が豊富な環境が適している
メス1匹に対してオス2~3匹の割合がおすすめです。
水草についたコケは餌になり、生い茂った水草に産卵をしたり、稚魚が生まれてからも隠れ家にもなる為、水草を豊富に植えておく事をおすすめします。
ただ卵は非常に小さく、よく観察していないと目立たないので注意です。
その他の似た種類
主に茶ゴケなどを食べ、並オトシンよりも丈夫で、コケ取り能力も高い種類。茶色の肌に薄く斑点模様が入る。
ゼブラオトシンクルス
白黒の縞模様が入る。オトシンクルスの中でも人気の高い種類。