コトブキの水槽用照明「フラットLED 300」のレビュー【淡水・海水に対応】

従来の蛍光灯で手間だった交換が不要なLEDを使用し、省エネ・長寿命なコトブキの水槽用照明「フラットLED 300」のレビュー(評価)記事です。

良い点・悪い点を含めて詳しく紹介していきます。

「安くていい照明が欲しい!」とお探しの方にもオススメなコトブキの水槽用照明、参考になれば幸いです。

商品概要

「フラットLED 300」は30~36cmのフチあり・フチ無し水槽に対応した照明です。安価なモデルながら自然光に近い明るい光でコストパフォーマンスの高い商品です。LEDは白・赤・青で構成されており、全色点灯or赤・青点灯の2種類の光が選べます。

サイズ(幅×高さ×奥行き):347mm×47mm×75mm

重量:400g

全光束:385ルーメン

全光束とは……
照明器具の明るさを数値化したものです。数値が大きいほど人間の目には明るく見えます。30W電球で350ルーメン前後、50W電球で650ルーメン前後、100W電球で1500ルーメン前後です。

色温度:8,500ケルビン

色温度とは……
ケルビンの数値が低いほど暖色系の色を発し、逆に高いほど寒色系の色あいになります。電球色の蛍光灯がおよそ2800K、昼白色の蛍光ランプがおよそ5000K程度です。

演色性:Ra87

演色性とは……
自然光の光にどれだけ近いかを数値化したものです。0~100で数値化され、100は自然光と違いなしとされる為、100に近いほど自然光に近い光という事になります。

良い点

・安くて高品質

2,000円前後(2018年10月現在)で購入できる照明でこの明るさは十分と言えます。参考までに5~6倍の価格がするADAの30cm水槽用照明と比較してみます。

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(1枚目、コトブキの「フラットLED 300」が385ルーメン)(2枚目、ADAの「アクアスカイG」が900~1,200ルーメン)

ADAのアクアスカイGは緑が美しく見えるように設定された照明ですのでコトブキの「フラットLED 300」の方が赤味が強く出ているのが分かると思います。ルーメンの差がかなりありますので当然その明るさに差はありますが、コトブキの照明でも十分な明るさです。

また、熱に弱いLEDチップが劣化するのを抑制する為に本体がアルミ素材になっており、メーカーが言うには約40,000時間(約4.5年)の点灯時間が期待できるようです。

・色の切り替えが出来る

本体横側についているスイッチで色の切り替えが出来ます。

 

(スイッチⅠ)白・赤・青の全色を点灯させ自然光のような明るい光です。

 

(スイッチⅡ)赤・青のみを点灯させ。落ち着いた暗い光です。海水レイアウトにマッチしそうですね。

・スライド式で幅広い水槽に対応

対応は30~36cmですが、照明を設置する両サイドがスライドするので少し幅が広くする事ができます。もちろん、フチがあっても無くても問題なく置けちゃいます。

悪い点

・メンテナンスがやりにくい

ADAの照明と比較すると一目瞭然ですが、コトブキの「フラットLED 300」は水面からかなり近い位置に設置されます。

(左側)コトブキの「フラットLED 300」(右側)ADAの「アクアスカイG」

ADAの照明が設置された水槽は、照明を外したりズラしたりしなくても水槽内のメンテナンス(トリミングなど)が出来ますが、コトブキの「フラットLED 300」が設置された水槽は、照明を外したりズラしたりしないとメンテナンスが出来ません。ちょっと面倒です。

また、エアレーションを行っている場合は水しぶきがLEDについて汚れてしまいます。汚れてきたら濡れたタオルなどで拭き掃除をすれば問題ありませんが、少々気になる所です。

・高光量を必要とする水草の育成には力不足

おおよその水草であれば写真のように綺麗な緑に育成するのは難しくないと思いますが、前景草など高光量を必要とする水草の育成をしたい方にはオススメ出来ません。

光量が足りなくてひょろひょろとした姿になったり、発色が弱くなったりする可能性があります。育成する対象によって必要な光量は変わってきますので、ご確認ください。

<まとめ>

30cm水槽の照明にオススメ!

ちょっと前までは「LEDは高い」というイメージがありましたが、随分安くなっていることに驚きました。30cm水槽には十分な明るさを出してくれると思いますが、より明るさを求める方は2つ置きで明るさ2倍!なんてのもいいかもしれません。

低価格で高品質なコトブキの水槽用照明、是非この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。