必要な機材が全て入っており、すぐにでもCO2添加が始められるADAのCO2添加セット「CO2アドバンスシステム-フォレスト」のレビュー(評価)記事です。
良い点・悪い点を含めて詳しく紹介していきます。
「CO2添加ってなんか難しそう……」とお悩みの方にもオススメなADAのCO2添加セット、参考になれば幸いです。
商品概要
「CO2アドバンスシステム-フォレスト」は初心者向けのCO2添加スターターセットです。60cm以下の水槽に対応しており、小型でデザイン性が高くオシャレなので水槽横に置いて堂々と見せてしまうのもアリです。
セット内容(2018年11月現在):CO2システム74-YA/Ver.2、CO2フォレストボトル、パレングラス・イージー、逆流防止弁、ボールバルブ、CO2メタルスタンド、耐圧チューブ(クリア)、シリコンチューブ、キスゴム各種、洗浄用スポイト
良い点
・買ってすぐにCO2添加が始められる
CO2添加が未経験の方からすると「まず何を揃えたらいいのか分からない」という方が多いと思います。このセットはCO2添加に必要なものが全て揃っていますので買って帰ってすぐにCO2添加が始められます。説明書を見ながらやればセットアップは15~30分程度で出来てしまうでしょう。
・添加量が調節できる
本体横側についている微調節ねじで添加量の調節が出来ます。ねじを右(時計回り)に回すと吐出量が少なく、左に回すと吐出量が多くなります。
CO2添加量の目安に使用される「1秒1滴」などの表現は、吐出されたCO2が空気となってCO2拡散器の中を通り抜ける速度から来ています。調節ねじを回してから実際に反映されるまで(チューブを通る為)少し時間が掛かります。
少し調節したらしばらく待って添加量を確認→少し調節したらしばらく待って添加量を確認→の繰り返しで、好みの添加量になるまで調節しましょう。
パレングラスは透明で添加量も一目瞭然です。添加量を確認しながらねじを調節する事で、使用する水槽サイズに合わせた適切な量のCO2を添加する事が出来ます。
ただ微調節ねじを回してからチューブを通って吐出されますので、設定した値が反映されるまで若干のタイムラグ(数分)があります。微調節ねじは一度設定してしまえばそれ以降は触らなくなると思いますので、吐出量を絞った状態から徐々に開けていき、ゆっくりと最適な吐出量になるまで調節していきましょう。
・CO2添加のオン、オフができる
(1枚目)CO2添加をしている状態(2枚目)CO2添加を止めている状態
ボールバルブをひねる事により、CO2の添加を止める事も出来ます。「○時~○時まで添加したい」など自分が添加したい時に添加する事が出来ます。通常は水草が光合成を行う照明点灯中に添加するのが効果的とされています。
※CO2添加装置のオン・オフを自動で行いたい場合は「電磁弁」という別の機器が必要になります。
基本的な構造は「電磁石」と「弁」を組み合わせたもので、電源(電気)のオン、オフで空気などの流体を止めたりする事ができるものです。
悪い点
・ランニングコストがかかる
CO2添加はCO2が入ったボンベを使用して行います。使用すれば当然ボンベ内のCO2は減っていき空になります。添加量にもよりますが、1つのボンベで早いと1カ月、長いと3カ月程度で空になります。
ボンベ内のCO2が無くなれば当然添加ができなくなりますので、空になったらすぐに新しいものと交換しなくてはいけません。ちなみに空になったADAの純正ボトルは、ADAの空ボンベ回収協力店に持っていけば回収してくれます。再利用に使用されエコにもなりますので是非協力しましょう。
・こまめな洗浄が必要
使用しているとCO2の拡散部分(パレングラス)が汚れてきます。汚れが溜まるとCO2の拡散が邪魔されてしまいますので、都度洗浄して綺麗にする必要があります。
(1枚目)汚れたパレングラス(2枚目)洗浄したパレングラス
フィルターでも何でも使用していれば汚れますので仕方がないと言えばそうなのですが、個人的には汚れるスピードが速い気がします。水槽内に設置しているのも原因の一つだと思いますが。
<まとめ>
はじめてのCO2添加にオススメ!
やはりスターターキット的なものは便利です。何も知らなくてもCO2添加を始める事が出来ますし、使ってみればCO2添加の仕組みが理解出来ます。
大型水槽で大量にCO2を添加したい方、ランニングコストをなるべく押さえたい方は大型ボンベという選択肢もありますが、60cm以下の水槽であればこれで十分だと思います。
個人的にはこれに自動で添加のオン・オフが出来る「電磁弁」+「電源タイマー」をつけ、照明のオン・オフの時間に合わせて同期させるのがオススメです。
CO2添加に必要なものが全て詰まったADAのCO2添加キット、是非この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。