流木が沈まない時の解決策6選!浮く流木を確実に沈めます!

レイアウト水槽にて様々な用途で使用される流木。

お気に入りの流木を探し、レイアウトを考えながら流木の位置を決めたものの、いざ水を張ったら「流木が浮いてきてしまった!」と失敗してしまった方も多いのではないでしょうか。

流木が沈まない理由
「流木内に空気が溜まっている」ことにより、流木自体が浮力を持ち水に浮いてしまう、という事が考えられます。もちろん空気は目に見えないので、一見してもどのくらい空気が入っているのかは分かりません。しかし「木」というものはその素材自体に実に多くの空気を含んでいるものなのです。
つまり、流木を沈める為には、流木内に溜まっている空気を抜く事が何よりも重要なのです。

「流木を沈めたい!」そんな方にオススメの、流木を水槽内に確実に沈める方法6種類をご紹介します。

水に漬ける

まず一番簡単で手間も掛からない方法としては、水を張ったバケツなどの容器に流木を入れる。ただそれだけです。

この時に浮いて来ないように流木の上に石などの重りを乗せるといいでしょう。流木の形状・大きさにより沈むまでの時間に幅はありますが、水に浸けておくことで流木が水を吸って空気を追い出し、沈むようになります。

また、水よりも沸騰したお湯を注いだ方がより沈むまでの時間が短いです。流木をお湯に漬けると、所々からシュワーっと空気が抜けていく様子が見られると思います。ただ沸騰したお湯を注ぐ場合は熱湯に耐性のある容器を使用して下さい

【メリット】……簡単に実行できる、沈むまで放置しておくだけなので手間がかからない

【デメリット】……沈むまで時間がかかる(小さいもので3~5日、大きいもので1週間以上)

煮込む

次に有効な方法としては、水を張った鍋に流木を入れ火にかけて煮込む、というもの。市販されている流木でも「煮込み済み」というキャッチフレーズがついて販売されているものを見かけます。

煮込む事でどんどん流木内の空気が放出されます。シュワーっとどんどん空気が放出されていく様子も見る事が出来ます。

ただ流木の樹脂なども放出される為、通常使用している料理鍋では行わない方が懸命です。流木を煮込む専用の鍋を用意する事をおすすめします。

また、ガス代もバカになりませんので、ある程度煮込んだら「①水に漬ける」に切り替えるのもアリです。

【メリット】……沈むまでの時間が短い(小さいもので1~2時間、大きいもので6時間以上)

【デメリット】……長時間火にかける為に鍋・ガス代などのコストがかかる、長時間火にかける為に放置する事が出来ない

穴を開ける

次に有効な方法として、流木に電動ドリルなどで穴を開け、空気を無理やり放出してしまう方法があります。空気は木に含まれていますので、質量自体を減らしてしまおう!という作戦です。

問題は流木の見た目が変わってしまうのと、どのくらい穴を開ければ沈むかが分からない点でしょうか。やるのであれば見た目上、問題がない部分に穴を開け、水を張ったバケツに流木を入れて沈むかどうかを確認する、を繰り替えす方法が無難でしょうか。

ある程度穴を開けてあとは①水に漬けるとの複合でも構いません。ちなみに穴を開ける事でエビなど小型生物の住処・隠れ家にもなります。小型生物が多数存在する水槽では省スペースで多数の住処を得る事ができます。

【メリット】……短時間で沈ませる事が出来る、小型生物の隠れ家・住処にもなる

【デメリット】……電動ドリルなどのコストがかかる、流木の見た目が変わってしまう、枝状流木など細いものには難しい

重りをつける

次に有効な方法として、流木に電動ドリルなどでビスやボルトを打ち込み、流木自体の重さを増す方法です。

問題は流木の見た目が変わってしまうのと、どのくらい重りをつければ沈むかが分からない点でしょうか。やるのであれば見た目上、問題がない部分にビスやボルトを打ち込み、水を張ったバケツに流木を入れて沈むかどうかを確認する、を繰り替えす方法が無難でしょうか。

単純に流木自体の質量が増す為、沈むのは早いです。ただ枝状流木などビスやボルトを打ち込む箇所が少ない場合はこれに該当しない為注意してください。

【メリット】……短時間で沈ませる事が出来る

【デメリット】……電動ドリルなどのコストがかかる、流木の見た目が変わってしまう、枝状流木など細いものには難しい

流木の上に石を乗せる

こちらはアクアショップなどでも実際に行われている方法です

バケツや鍋などに入らないほどの大きな流木を沈めたい場合は、直接水槽内に入れ、レイアウトを完成させましょう。流木の位置が決まったら、流木の上に重りとなる石を置き固定します。小さい流木は重りでの固定がしにくいので、この方法は大きい流木に有効です。

完全に沈むまで辛抱強く待つ必要がありますが、沈んでしまえば石を外すだけでそのままレイアウトに使用できる為、ある意味一番簡単でてっとり早い方法とも言えます。ただし重りの石が崩れてこないように、固定する時は重りの石が動かないよう安定感を重視して下さい。沈むまでかなり時間がかかります。流木の大きさにもよりますが、少なくとも1ヶ月以上は気長に待ちましょう。

【メリット】……石を流木の上に置くだけの簡単作業、流木が沈んだら石を取り除けばそのままレイアウトとして使用できる

【デメリット】……沈むまでの時間はかなり長い(小さいもので1~2週間、大きいもので3~5週間)、沈むまで重りを取れない為に見た目が損なわれる、流木に乗せた石などが崩れないよう注意が必要

流木に石をくっつける

これも有効な手段のひとつです。たとえ流木に空気がたくさん入っていたとしても、石の重さで強制的に沈んでくれます。最近では下の写真のように、あらかじめ流木の土台に石が付いているものが販売されています。流木が沈むまで待てない人や、手っ取り早くレイアウトを固めたい方に特にオススメです。意外と水槽内にポンと置くだけでレイアウトが決まったりします。石付きの流木が入手できない場合でも、アクアリウム用のボンドが販売されていますので、お気に入りの流木と石をくっつけて自作してみるのも楽しいと思います。

もちろん水を張っても浮いてくることはありません。底砂で隠してしまえば石の部分を隠すことも可能です。

↑あえて石を見せるのもアリ!?

【メリット】……石付きの流木をそのままレイアウトとして使用できる

【デメリット】……流木がアク抜きされていない場合はアク抜きが必要、石が人工的に見えてしまうので自然な水景を目指すネイチャーアクアリムの場合は不向きだが、ソイルや砂などの底砂で隠してしまうこともできる

以上、流木を沈める方法6選でした。

流木の形状・大きさにより有効な手段は変わってきますが、是非お好みの方法で試してみて下さい。

レイアウト水槽に欠かせない「流木」の種類とその特徴について